校章

東京都立南多摩中等教育学校

南多摩の自然を探検!

2022/05/19

1学期中間考査が終わりました。考査最終日の午後は、普段の平日よりも余裕をもって部活動ができます。この時間を利用して、前期科学部では、“なんたま探検隊”と称して、校内の植物観察ツアーを実施しました。はじめに、活動場所の地学室で顧問の先生から野外観察の注意事項が説明され、ハチや毒ケムシ、毒ヘビなど危険な生物もいるので、いきなりやぶに入らないように注意を受けました。今回は、生徒昇降口からスタートし、校内のインターロッキングをぐるっと回って、樹木を中心に観察する企画でした。観察を開始してまもなく、アオキの葉の裏にオオスズメバチが隠れているのを発見しました。まさに、注意したとおりの危険が潜んでいて、一同納得でした。顧問の先生の説明も受けながら観察を行いました。
 
南多摩の校内には様々な樹木が植えられています。中でも、果樹が多いことは農業高校を除いて都立学校で一番ではないかと思われます。ビワ、カリン、リンゴ、ザクロ、ウメ、キンカン、ダイダイなど、花も実も楽しめるというわけです。桑の実も熟し始めており、実際に手に取って観察しました。八王子は「桑都」と称され、養蚕や織物で発展してきた歴史があります。南多摩の校章にも桑の葉があしらわれています。その葉を実際に見て、「これが桑の葉か」と感慨深げでした。また、南多摩のシンボルツリーであるクスノキ、料理にも使われるゲッケイジュ(ローリエ)、その黒い実が羽子板と羽根つきの羽根のおもりに使われるムクロジ、今満開でバナナのような甘い香りがする花が咲くカラタネオガタマなど、盛りだくさんの観察会になりました。観察を終えた生徒は口々に「南多摩は本当に自然が豊かなのですね」と言っていました。

普段から見ている樹木ですが、解説を聞きながら観察すると新たな視点で見ることができ、興味がわいたようで、全体での観察会の後は、個々に気になったものを観察しました。
 
今年の前期科学部は14名の1年生を迎え、総勢34名となりました。今後、物理・化学・生物・地学の各班に分かれて、各自の興味にあった研究活動を進めていく予定です。なお、今後の探検隊は、フィールドを広げて、「浅川探検隊」、「小宮公園探検隊」(東京都の中学生の理科の資料集にも掲載されている有名な公園で、南多摩から北に1 km)も実施される予定です。
   解説中      桑の実