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東京都立神津高等学校

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2024/12/19 神高NEWS

バスケ部通信No.1

バスケ部通信No1

 

11月12日から16日まで、東京都立神津高等学校バスケットボール部(以後、神高バスケ部)は大会の遠征をしました。

4月の赴任当初、実質の部員が1人だった頃を振り返ると、正に夢のような5日間でした。

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全部で11校の都立高校バスケ部、全部で100人近いバスケ部関係者が東京都立農業高校に集まり、競いました。

 

初参加の神高バスケ部は色んな意味で、とても話題性のあるチームだったと思います。

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チーム唯一の女子部員は“バスケしたい”という想いがあれば、コートに立てることを会場中の全てのバスケ関係者に証明していました。見る人によっては、あの会場で最も勇気を与えたプレイヤーが彼女だったと思います。「彼女がコートに立てるのに、自分が立てないはずはない…」そう思った人は、1人や2人ではないと思います。

 

チームで一番遅い時期、11月に入部した1年生は、初めての大会、初めての合同練習に呑まれまいと必死に食らいついていました。普段の自分達の練習からすれば、3倍速でボールや練習を回す練習試合の小平西や農業六校大会のライバル達…。逃げ出しても、闘志が消えてもおかしくない中で、全ての試合において走り切りました。

 

チームで一番ガタイの良い1年生には、「あのチーム、なんかあるかもしれない…!?」と思わせる力がありました。他校のスターティングメンバーが神津高校の時だけ、特に彼とマッチアップする人が変わっていて、我々が物見遊山ではないこと、相手が真っ向勝負をしてくれていることを感じ取ることが出来ました。

 

チームの1年生エースは会場中を味方に引き込む不思議な魅力と不屈の闘志がありました。青梅総合と八丈高校の決勝戦において、仲間である八丈高校を応援する彼の姿勢は、これまでの神高バスケ部そのものと言ってよいかもしれません。周りに何を言われようと、周りに笑われようとも、自分達が信じることをやり抜く。この姿勢は全出場校の中で断トツだったと思います。

 

チームの唯一の2年生。キャプテンは、これだけ個性豊かで、バラバラになりそうなチームをよくまとめていました。いや、まとめると言うよりも、彼の周りに皆がまとまると言う方が近い表現かもしれません。彼がいなかったら、周りの迷惑を顧みず、自分勝手に振る舞うだけの集団だと思われていたかもしれません。点数では測れない、ボールを持っていないキャプテンとしてのプレイは優秀賞を貰うに相応しいもの。誰が見ても得点力でずば抜けている一年生エースが自分の言葉で「俺の頑張りも先輩の名前の中に入っている」と言わせる働きだったことに誇りを持ってほしいと思います。

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5日間は一度の記事にするには、長く、濃い時間でした。

他にも色々と思うことがありました。

特に中止の要望、要請がなければ、また書きます。ではまた次回!

バスケットボール部顧問・福田・橋本