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2022/09/29 神高NEWS
ビブリオバトル校内予選大会
9月28日(水)ビブリオバトル校内予選大会が実施されました。
1人目の生徒は、赤松利市『ボダ子』を紹介しました。
境界性人格障害の娘を持つ、金に執着する浩平の運命について、
「多様性」に注目した、深い考察を感じる発表でした。
見どころは、発表者の迫真の演技「金だ金だ!」です。
2人目の生徒は、新藤兼人『ボケ老人の孤独な散歩』を紹介しました。
82歳男性、あなたはどのようなイメージを持ちますか。
「ボケ老人」とするか「偉大なる人生の先輩」とするか。
発表者の問い掛けからは先輩方へのリスペクトが感じられます。
大人顔負けの捉え方と熱いメッセージが印象的でした。
3人目の生徒は、ブレイディみかこ『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』を紹介しました。
異国の地で巻き起こる、格差・貧困・人種差別。
発表者の詳細なあらすじと、真摯な考察からの…突然のラップ!
あまりの驚きと素晴らしさに、発表途中なのに拍手喝采でした。
なぜラップを歌ったのかは…本を読めば分かります。
4人目の生徒は、太田光『マボロシの島』を発表しました。
お笑い芸人である太田光さんの大ファンという発表者。
太田さんのモノマネで入場し、いきなり聴衆者の心を掴みます。
人類諸君!という強烈な言葉からの力強い演技。
登場人物の「ねずみ」になりきり、暴力に耐える迫真の演技。
これが見れなかった皆さんは残念でしたね。
気になる方は、そっと発表者のメガネを外してみてください。
5人目の生徒は、小坂流加『余命10年』を発表しました。
余命10年である主人公が散りばめる言葉から感じ取ってほしいと語ります。
その真剣な語り口に空気が震えるようでした。
「もし余命10年だったら、あなたならどう生きますか」
の質問に対する発表者の返答も、印象的でした。
発表後には、多くの質問が飛び交い、熱い討論が繰り広げられました。
司会や集計など、図書委員も大活躍でした。
結果発表の際にも盛り上げてくれましたね。
みごと優勝したのは、1年生の生徒です。
都内各校から代表選手が集まる東京都大会への切符を手にしました。
まれにみる激戦、接戦となりました。
発表者・聴衆者・運営の皆さん、大変お疲れさまでした。
また来年、お会いしましょう。