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2025/11/17 イベント

井草高校79期生 2学年修学旅行紀行

 マレーシア国旗井草高校79期生2学年修学旅行 紀行
     “Harapan・Kebijaksanaan・Kenangan Terindah”

    ― 希望・知恵・最高の思い出が形になった3日間 ―

       3つが形となって刻まれる旅になりました

【1日目】11月11日(火) 成田発→ クアラルンプール

朝、成田空港を出発した2学年一行は、夕刻、マレーシアの首都クアラルンプールに到着しました。
湿り気を含んだ南国の空気、陽気でフレンドリーな人々、多文化が調和する街並みに、早くも異文化の息吹を感じる生徒たちの表情が印象的でした。

夕食は Indian Buffet(インド料理) 香り高いスパイス、色鮮やかな料理、ナンやタンドリーチキンなど、生徒たちにとって新しい味覚の発見が続きました。「初めて食べる!」「意外と食べやすい!」といった声も多く、食文化の多様性を楽しむ時間となりました。

その後訪れた ペトロナス・ツインタワー は、夜空に輝くクアラルンプールの象徴
実はこのツインタワーは、2本の塔を別々の国の企業が建設したことで知られています。
       ・タワー1 → 日本のハザマが建設
       ・タワー2 → 韓国のサムスン物産が建設
という国際協力の象徴のような建造物であり、日本の高度な建築技術が世界で評価されていることを実感できる場所でもあります。

生徒たちはその壮大な姿を見上げ、「日本が建てた側はどっち?」「すごい高さ…」と驚嘆の声を上げていました。
宿泊したホテルも快適で、地下鉄駅へもアクセスがよく、翌日の研修へ期待が膨らむ夜となりました

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【2日目】11月12日(水) 班別自主研修 & バトゥ洞窟

2日目は、事前に計画した班別自主研修に加え、ヒンドゥー教の聖地「バトゥ洞窟(Batu Caves)」を訪問しました。

バトゥ洞窟の歴史・文化

バトゥ洞窟は、約4億年の歴史を持つ巨大な石灰岩の洞窟に、19世紀に移住してきたインド系の人々がヒンドゥー教寺院を建立したことから、現在の姿になりました。
特に入口に立つ 巨大な金色のムルガン神像(世界最大級) は、ヒンドゥー教タミル文化の象徴であり、毎年1〜2月に行われる大祭「タイプーサム」では世界中から信者が訪れます。

生徒たちは、カラフルな272段の階段を一歩一歩登りながら、異なる宗教や文化が大切にされているマレーシアの多民族社会の一端を体感しました。
洞窟内部に差し込む光、祈りを捧げる人々、響き渡る鐘の音――その神聖な雰囲気の中で見学しました。

その後の自主研修では、

周辺近未来的な高層ビルが立ち並び、ツインタワーや巨大ショッピングモール、緑地公園が広がる都市の中心地

近代マレーシアを象徴するエリア

クアラルンプール随一の繁華街 

大型ショッピングモールが連なる活気あるエリアで、ファッション、グルメ、エンターテインメントが集結

1930年代に建てられた歴史的建造物を中心としたアートと雑貨のマーケット。バティックや伝統工芸、民芸品などマレー系・中華系・インド系文化が交わる芸術の宝庫で、文化理解に最適

クアラルンプール発祥の地といわれる川の合流点に建つ、美しいモスク。ムーア建築を取り入れた白いドームと尖塔が特徴で、イスラム文化の精神性と歴史を感じることができます

自然豊かな広大な公園で、都会の真ん中にありながら「緑のオアシス」と呼ばれる場所。博物館や植物園が点在し、クアラルンプールの歴史と自然の調和を体験

など、多様な文化が共存する都市を自分たちの足でめぐりました。

英語で道を尋ねたり、地元の人々と交流したりする中で、生徒たちは伝わったという感じ、異文化に積極的に踏み込む姿が見られました。

夕食の中華料理では、各班が今日の体験を嬉しそうに語り合い、学びと喜びを共有する温かな時間となりました。

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【3日目】11月13日(木)

HELP University 交流→首相官邸・ピンクモスク →空港

3日目は、Hope University での現地交流に加え、マレーシアの行政とイスラム文化を象徴する

プトラジャヤ行政都市を訪れました。

■ HELP University 現地交流

午後は、今回の旅の最大の目的である HELP University との国際交流プログラムに参加しました。

Opening Ceremony で両校の挨拶が行われ、続いてHELPの学生によるダンスと歌のパフォーマンスが会場を盛り上げました。
アイスブレイクの「Malaysian Quiz」では、生徒たちが積極的に手を挙げ、笑顔が絶えない温かな雰囲気に包まれました。

続くポスターセッションでは、井草高校の生徒たちが

のテーマを英語でプレゼンテーションし、HELPの学生と対話しました。

「伝えよう」とする気持ちは国境を越え、英語で実際にコミュニケーションする喜びを楽しみました。

首相官邸(Perdana Putra)見ながら

エメラルドグリーンの大きなドームが美しい首相官邸は、マレーシア行政の中枢を担う建物。
イスラム建築、ムガル建築、マレー様式が調和した独特のデザインは、多文化国家マレーシアの象徴とも言えます。
その壮観さに目を見張り、「ヨーロッパみたいだけど、イスラムの雰囲気もある」と感想を交わしていました。

プトラモスク(ピンクモスク)を見学

続いて訪れたのは、淡いピンク色が印象的な プトラモスク(Pink Mosque)
ローズ色の花崗岩で建てられた優雅な姿は、マレーシアでも特に美しいモスクとして知られています。
1万人以上が礼拝できる巨大な祈りの空間には、イスラム文化の精神性や静けさが満ち、生徒たちは神聖な雰囲気に深い感銘を受けている様子でした。

その後、IOI モールで買い物や食事を楽しみ、お土産をかかえながら名残り惜しい気持ちとともに夜の便で日本へ向かいます
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【4日目】11月14日(金)✈ 成田へ

朝方、全員が無事に成田に帰着しました。 サポートしてくださったご家庭のみなさま、この修学旅行を企画し、現地で助けてくださった方々、看護士さん、添乗員さん、カメラマンさん大変お世話になりありがとうございました。無事帰国いたしましたことに心よりお礼申し上げます。

結び

今回の修学旅行は、
多文化の中で学び、挑戦し、つながる”
4日間となりました。多民族国家マレーシアは、“違いを超えて共に生きることの大切さ”を教えてくれる国でした。

Harapan(希望)

生徒たちは、異文化の中で出会った多様な価値観に触れ、自分の未来や世界の広がりを感じながら、まっすぐに希望を語っていました。「もっと英語を話せるようになりたい」「また海外に行きたい」という言葉がこぼれていたのが印象的です。

Kebijaksanaan(知恵)

慣れない環境の中で、自分たちで計画を立て、協力して乗り越えた経験は、生徒たちに確かな知恵を育みました。地図を読み、現地の人に道を尋ね、予想外の出来事も前向きに乗り越え、現地学生とプレゼンする姿は学びの主体者として成長そのものでした。

Kenangan terindah(最高の思い出)

ペトロナスタワーの輝き、バトゥ洞窟の神聖さ、ピンクモスクの優美な空気、HELP University の温かな笑顔――そのすべてが、生徒たちの心に“最高の思い出”として刻まれました。帰国する空港内では、支えてくださった方のために持ち帰るお土産を見せてくれました。旅行中の友人たちとの語らいは何よりも思い出として残ることでしょう!

短い時間ではありましたが、今回の旅が濃く、大切な時間になって欲しいと思います。
生徒たちが現地で見たもの、感じたこと、伝え合った言葉は、これからの学びや将来の進路に確かな力となるはずです。