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2024/04/08
出逢いの春
令和6年度の教育課程が始まりました。
始業式、体育館に集った生徒諸君の、良い意味で緊張感のある凛とした表情が、まぶしく感じられました。
始業式では、この間読んだ本から言葉が人を形作ると感じたことについて、話をしました。また、それに先立ち、着任式で、本校で得た新しい縁を大切に、生徒諸君から挨拶をしてくださいとお願いをしました。
そうしたところ、本日一日だけで、生徒諸君から気持ちの良い挨拶をもらい、言葉は、発する人を形作るだけでなく、向けられた相手にも大いに影響を与える、それも好ましい影響をこんなにも与えるのだということについて、身をもって実感しました。
「コミュニケーションとは言葉を発することだけではありません。まずは外界のことに心を開いていくこと。自然であれ、動物であれ、人間であれ、他者に興味を持ち、心を開けるようになることがコミュニケーションの基本なんです。」
岩波新書「動物がくれる力」の中で、児童発達支援センター「のぞみ牧場学園」の理事長、津田望さんの言葉として、紹介されています。
心を開く、これはなかなか難しいことだと、私は思います。
生徒諸君には、新たな年度の最初の学期に、コミュニケーションの基本を磨くことができるよう、ここ井草で、日々挑戦してほしい。
人が社会で生き生きと暮らすためには、自分の居場所と出番があることが大切で、そこにいてもいい、受け入れられているという感覚に加え、誰かのために何かできると感じることが大切であると聞いたことがあります。
令和6年度第一学期、新しい出逢いのなかで、生徒一人一人が自分の居場所と出番を発見する学期になることを期待します。
令和6年4月8日
校長 粕谷 真由美