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東京都立東大和南高等学校

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2026/03/22 南の風景

本年度芸術鑑賞教室 楽しんできました

令和8年3月19日(木)立川市の「たましんRISURUホール」にて、本年度の芸術鑑賞教室を行いました。

昨年度は観劇でしたが、本年度は「学校寄席」と題し、落語、講談、大神楽を鑑賞しました。

01プログラムはこちら

午後1時30分に開演し、まずは春風亭柏枝さんによる前口上と寄席入門です。寄席に通ったことのある生徒は極々少数ですので、今日が寄席初体験という生徒がほとんどです。落語の起源や寄席をなぜ「寄席」と呼ぶようになったかなどについて楽しく、わかりやすく解説してくれました。さすが話芸が商売の方と感心することしきりでした。

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本日のプログラムは、お中入り(休憩時間)を挟んで4つです。まずは、田辺いちかさんによる講談です。演題は連続講談物「寛永三馬術」より「出世の春駒」でした。墓参帰りの三大将軍家光の、愛宕山頂上、馥郁と香る梅の花の枝を馬に乗り、165段の石段を駆け上がり、手折って持って参れという、無茶というかわがままな命令を見事成し遂げた馬術の名人、曲垣平九郎(まがきへいくろう)の物語です。講談というのは、一般に早口です。注意を欠いたら、途端に話についていけなくなるのですが、どの生徒も最後まで聞き入っていたと思います。聞いていて、情景がよく見えること見えること。梅の花の香さえ漂ってきそうです。

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続く演目は春風亭柏枝さんによる落語、「転失気」です。偉そうに知ったかぶりをする見栄っ張りを笑い飛ばす古典落語です。知らないことを「知らない」と素直に言えない見栄っ張りの和尚が、医者の問診を受けた際、「てんしきはあったか?」と聞かれ、その場をごまかします。「てんしき」を何かありがたいものと勘違いした和尚は、小僧の珍念を意味を聞きに使いに出し、珍念は腹を立てながらもあちこち聞き歩き、和尚が実は何も知らないことに気が付きます。珍念は和尚に「てんしき」とは「呑酒器(=盃?)」ですと伝え、…。医学用語の「転失気」との取り違えと、素直に「知らない」と言えない見栄っ張りの滑稽さが主題の落語です。非常に面白い話なのですが、下げ(落ち)を聞き逃すと、わからなくなってしまいます。これで前半が終了、お中入り(休憩)となりました。

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お中入りを挟んだ3番目の演目は柳貴家雪之介さんによる大神楽曲芸です。曲芸は色物とも呼ばれ寄席の重要な要素と言われます。「投げる・立てる・回す」が基本で、最初は「立てる」で、顎や額の上で、長竿の先に竿や様々なものを何段にも積み上げる高度なバランス芸です。一竿加えるごとに、会場が息をのみます。続く回すでは、生徒の有志が壇上に上がり、生徒が投げた鞠を傘で受け、自由自在に回したり、止めたりする様子に拍手喝采となりました。

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最後は林家たい平さんによる落語、「初天神」です。古典落語の定番ですが、笑いの質は普遍的です。今風にアレンジしつつ、子供に振り回される親の滑稽さ、わがままな子供の小賢しさを面白おかしく伝えてくれます。気がつくとあっという間に2時間が過ぎていました。

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普段触れることのあまりない古典芸能の面白さ、楽しさを生徒も満喫してくれたのではないかと思います。次年度の芸術鑑賞教室がまた楽しみです。