ニュース
2025/09/09 南の風景
2025年度 楠翔祭(文化祭) 盛況でした
9月6日(土)7日(日)において、楠翔祭(文化祭の部)が実施されました。両日とも晴天に恵まれ、昨年度より700名も多い4472名ものお客様にご来校いただき、盛況のまま終えることができました。ありがとうございました!今回はその様子を報告いたします。
まず、正門前です。今年も正門装飾は美術部が担当してくれました。校舎をバックに大きなひまわりの絵が映えています。
正門を入ると、各参加団体の看板が両脇にずらりと並びます。
どんな絵か少し寄って見てみましょう。各団体、工夫を凝らした看板になっているのがお判りいただけると思います。
門を入り左手奥には、例年にない光景が広がっています。本年度からの新しい取り組みとして、昼食時のキッチンカーの導入が開始されています。文化祭では4店舗の協力を受け、その店舗群の前に大きなテントを張り、飲食所兼休憩所を設営しました。例年、生徒の模擬店だけではどうしても食べ物が不足してしまう傾向があり、その対策として企画しました。この場所は2日間を通してとにかく大変な人だかりとなりました。
看板群を抜けた先で受付を済ませたら、右手の入り口から入場となります。本年度も開会式は吹奏楽部によるファンファーレが鳴り響き、賑やかに開場となりました。
入場して右手社会科室は合唱部と演劇部の発表会場となっています。本校でも人気の部活動である合唱部は本年度もJ-Popメドレーできれいな歌声を披露してくれました。雰囲気がとにかく華やかです。2日間にわたり4公演を実施し、常に満員でした。
演劇部は来月参加予定の多摩北地区秋季コンクールの参加作品のテネシー・ウィリアムズ作「ロング・グッドバイ」の試演会を行いました。1公演50分の長丁場を3公演やりとげました。演劇部の皆さんお疲れさまでした。
また、同じ会場のミニ企画として本年度、東京都の外国語支援員として演劇部についてくださっているロシア人講師によるロシア文化講演会も行われました。
社会科室のすぐ奥では生物部の展示が行われています。薄暗い中神秘的な雰囲気です。上に紹介した演劇部のロシア人講師の方は、東京大学で生物学を専攻している女性なのですが、非常に興味深く楽しい展示だと感心していました。
同じ棟で2階にあがると、自習室では書道の展示そしてその脇では総務部教員によるミニ進学相談ブースが設けられています。地味な展示場ですが、常に人が入っています。さらにピロティ上の大会議室ではPTAの企画会場で、うちわつくりと色合わせのゲーム。親子連れの方々でにぎわっています。
更に進んで、職員室棟の1階に降りれば、作法室が茶道部の会場となっており、ここも常にお客様でにぎわっていました。
以上で、実習棟及び職員室棟の紹介は終わり、次に生徒昇降口奥の教室棟の会場に移ります。まず昇降口前のラウンジでは、生徒会作成のステンドグラスとその両脇に美術の展示が行われています。
階段を上がり、まず2階。ここは2年生、3年生のクラスによる飲食団体や喫茶団体の店舗が並んでいます。どの会場も常にお客が入っています。順に紹介すると、
2年1組「やのちゃん厨房~東大和南2-1店~」。お品書きは小籠包とタピオカ。看板がおつです。
隣りには巨大な猫の装飾。3年7組「ジブリの森のレストラン」。お品書きはシチューとクッキーとサンドイッチ。お客様の回転が良かったです。
2階のラウンジでは家庭科部が「パウンドケーキの販売」。例年人気のブースです。残念ながら写真を撮る前に完売しました。
ラウンジを挟んで2年2組の「団子屋~君も兄弟にならないかい?~」。男子の扮装がなかなかイケています。団子の写真をアップしたかったのですが…売り切れていました。
その隣が2年7組「平成喫茶 MK5」。看板に手がかかっていますし、開店前の各テーブルの整頓も行き届いています。
教室棟3階と4階は1年生、2年生が中心のアトラクションや漫画研究部の展示会場など、この階もお互いの展示や企画をお客様だけではなく生徒同士で回り、お互いに楽しんでいる様子がお分かりいただけると思います。3階から紹介します。
2年3組「VS南」。廊下前の行列が凄いことになっていました。内装はカラフルです。
その隣は漫画研究部の展示会場になっていました。この学校の漫研は絵の上手な生徒が多いと思います。会場名は「animeet」です。
ラウンジを挟みアトラクション系のクラスが3つ続きます。
最初は2年4組の「まくらクエスト~伝説のフカフカを求めて~」。モダニズムの文学作品みたいな名前だなと思いつつ、中に入るとレクリエーションでした。
2年5組の「Harmony Heaven」。とにかく外装が賑やかなこと賑やかなこと。内装も黒で統一。渋めの撞球場というところです。
そして最後が2年6組「リョハマニア」。この階では一番入り口の装飾に力がはいっていました。中も結構大掛かりなつくりでした。
いよいよ教室棟最上階の4階です。この階は1年生の5クラスがレクリエーション系のアトラクションでした。
まず、1年3組の「minamigram#楠翔祭メモリー」。受付の男子も楽しそうです。中を見るとフォトスポットでした。
1年1組。担任がつきっきりで見ています。アトラクション名も「The HAPPY RIDE with MATSUOKA」。準備期間中に一生懸命作っていました。待ちの行列もすごいことになっていました。
ラウンジを挟み、最初は1年7組。「ファイティング7」。外装も内装も丁寧な仕事でした。
1年5組と6組の並びもなかなかなことになっています。どのアトラクションも盛況です。
1年5組は「増岡防衛大作戦」。担任の何を防衛するのか謎でしたが、入ってみるとコースターです。
1年6組の「あつまれ!1-6祭り」。中に入ると本当に人がたくさん集まっていました。例年、1年生のアトラクションは内装を暗めにつくることがおおいのですが、今年は解放感を意識したのでしょうか、明るめの会場が多かったようです。
これで教室棟上階の紹介を終え、1階まで一気におります。教室棟最後の企画は視聴覚室の映画上映です。1年2組「馬の名は」と1年4組「世にも奇妙な1-4」が上映されていました。上映中は撮影できませんので、開場前の様子だけをお伝えします。
以上で教室棟の紹介はすべて終わりです。さあ、最後の体育館です。文化祭でもとりわけ華やかなパフォーマンス会場となります。この会場は、チアリーディング部、吹奏楽部の演奏、ダンス部、踊り部のパフォーマンス、そして3年生の演劇公演が行われます。プログラム順に紹介します。
体育館公演の嚆矢となるのは今年もチアリーディング部でした。元気溌溂とした演舞に会場全体が盛り上がります。
会場にどんどん人が入り始め、3年生のクラス演劇が3クラス続きます。7クラス中6クラスがこの体育館の演劇公演に参加しています。著名な作品の二次創作を中心に、バラエティーに富んだ公演が続きました。
まずは3年6組「迷探偵コナソ 怨念の晩餐」です。教室の場面から始まり、笑いあり急な展開ありであっという間に20分が過ぎました。最後は出演者が和気あいあいと並びカーテンコールとなります。
続く3年3組の演題は「オンサイド・ヘッド」です。このクラスは扮装や道具を使った場面転換に工夫を凝らし、舞台づくりを楽しんでいることが伝わってきました。この頃になると会場はほぼ満席で、観客席の反応も舞台に伝わり、文化祭公演らしい華やかで賑わいのある雰囲気が醸し出されてきます。
午前中最後の公演は3年5組の「シンデレラ」です。著名な作品をどう料理するか、生徒たちもいろいろ工夫を考えたようです。衣装も丁寧に作り、場面ごとに中割幕を使うことで人物に観客の意識をフォーカスさせたり、道具の少ない場面で照明を使った空間割の演出をするなど、舞台をどう見せるかを良く考えた作り方をしていました。
午後は舞踊系の2団体が会場を沸かせることで始まります。本校にはダンス部と踊り部という舞踊系の団体が二つあります。創作ダンスからHIPHOPまでの幅広い身体表現を追求し、東京都舞踊研究発表会などに参加しているダンス部とブレイクダンスを軸に校内公演やコンテストに参加している踊り部の二つの部活動です。それぞれの方向性と特性をアピールする舞台発表となっていました。
会場が熱気に包まれたところで、午後のクラス演劇の発表が始まります。
第一弾は3年1組の「バズッ太郎」です。このクラスは照明による空間割が良くできていた上に、フットライトを使うことで他のクラスの発表とは違う臨場感のある舞台づくりに成功していたと思います。モブシーンも楽しそうに演じています。
続いては3年4組の「今日だけ俺は!!」です。このクラスも舞台の使い方に特徴がありました。フットライトを舞台奥に下げ、モブシーンでは前明かりをわざと使わず、人物の輪郭を強調したり、遠近法を無視した誇張した道具の配置で場面のおかしな雰囲気を醸し出すなど、個性的な発表になっていました。
そして午後のクラス演劇公演の最後の舞台は3年2組の「塔の上のムキンツェル」でした。このクラスはステージングエリアを階段を使って舞台下まで広げたことで、より観客に近い臨場感を出しています。著名な作品の二次創作として、遊び心に満ちた舞台づくりになっていました。
クラス公演が終了し、体育館公演のトリをつとめるが吹奏楽部です。Minami Bras Theaterの名の通り、華やかで素晴らしい演奏で体育館公演を締めくくってくれました。
この吹奏楽部発表の終了と共に本校の文化祭一般公開が終了です。本年度も無事、一般公開を終えることができました。ご来場いただいた皆様には厚く御礼を申し上げます。
以上で、一般公開の報告を終わりますが、実は本校の文化祭はこれで完全に終了というわけではありません。有志参加とは言えほとんどの生徒が参加する中夜祭が生徒にとっては本当の締めとなります。このイベントは一般公開ではありませんので、その様子のごく一部のみ紹介します。次年度、本校の受験を検討してくれている中学校の受験生の皆さん。高校生になれば、こんな楽しいイベントもあるということを楽しみにしながら受験勉強を頑張ってください。
中夜祭とは一般公開終了後、在校生の有志によって体育館で行われる、打ち上げ的なイベントです。バンドの演奏あり、ダンス発表あり、漫才ありと在校生が最後の盛り上がりを見せます。以下の写真はそのごく一部です。
こうして本年度の楠翔祭・文化祭の部が終了しました。在校生にとっては思い出となる、来校いただいた中学生の皆さんには自分が高校生になったらという期待の持てる文化祭になって欲しいと祈念しています。
そして、文化祭が終わっても、生徒は休むことなく楠翔祭・体育祭の部の準備に勤しんでいます。一日の振り替え休日の後、9月9日(火)は片付けと文化祭閉会式の日でした。時間内に片づけをきちんとできるのが本校生徒の素晴らしさです。
文化祭の閉会式と表彰結果は、機会をあらためて体育祭の部が終了したところで報告させていただきます。
以上で、本年度楠翔祭・文化祭の部の報告を終わります。