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2025/06/09 南の風景
本年度合唱コンクール 盛況のうちに幕を閉じました
6月5日(木)本年度の合唱コンクールが行われました。
四季の便りとして道々に紫陽花の花がほのかな香りを漂わせる中、午前10時に、開場前の最後の校内練習を終えた生徒たちが、パルテノン多摩に集合しました。
会場内は、生徒の熱気と立錐の余地もないほどお集まりいただいた保護者の皆様の期待感とがひしひしと伝わる盛況ぶりでした。
午前10時の定刻に開会。合唱コンクール委員長による開会宣言に続き、学校長挨拶、審査員紹介が行われ、各学年ごとの発表が始まります。
午前中は、1学年と2学年の発表です。プログラムを再掲します。
1学年 課題曲「校歌」 自由曲:発表順
7組 「君歌えよ」 作詞:谷川俊太郎 作曲:信長貴富
2組 「ひとつの朝」 作詞:片岡 輝 作曲:平吉毅州
6組 「決意」 作詞:片岡 輝 作曲: 鈴木憲夫
3組 「ほらね」 作詞:伊東恵司 作曲:松下 耕
4組 「はじまり」 作詞:工藤直子 作曲:木下牧子
1組 「アイコトバ」 作詞・作曲:SEIGI
5組 「群青」 作詞:福島県南相馬市立小高中学校 平成24年度卒業生
構成・作曲:小田美樹 編曲:信長貴富
2学年 課題曲「望春風(春待つ乙女)」 自由曲:発表順
1組 「あいたくて」 作詞:工藤直子 作曲:相澤直人
2組 「歩くうた」 作詞:谷川俊太郎 作曲:信長貴富
6組 「ぜんぶ」 作詞:さくらももこ 作曲:相澤直人
7組 「ずいずいずっころばし」 わらべ歌 編曲:信長貴富
3組 「あんたがたどこさ」 わらべ歌 編曲:信長貴富
4組 「In Terra Pax」(地に平和を)
作詞:鶴見正夫 作曲:荻久保和明
5組 「夢みたものは」 作詞:立原道造 作曲:木下牧子
本年度の1年生は「元気がよい」という前評判でした。期待を裏切ることなく、クラスカラーの濃い「校歌」の発表が続きます。
力強い男子の声が印象に残るクラス、丁寧にしっとりとまとめるクラス、様々な校歌があるものだと感心しました。
どのクラスも、入学後2か月を経て、そのクラス集団の持つ個性をはっきりと感じさせる、溌溂とした発表が続きました。
1時間を超える演奏時間があっという間でした。
勢いのついたところで2年生の発表が午前11時30分から始まりました。
たった一学年の違いがあるだけなのに、意気込みも技術もやはり上級生の貫禄が備わっています。
課題曲も、昨年度の My Old Kentucky Home からがらりと変わり、台湾民謡の「望春風(Bāng Chhun-hong)」邦題「春待つ乙女」です。
原曲は、ある男性に一目惚れした一人の少女の恋愛に憧れる心情をしっとりと歌った内容となっていますが、背景も風情も違う異国の恋愛歌をどのクラスも独自の解釈を交え、懸命に歌いこんでいました。
1年も2年も発表前には円陣を組んで気勢を上げたり、寸刻を惜しんで打ち合わせをしています。
今この時という思いでクラスが一丸になるのが伝わってきます。
密度の濃い2時間が過ぎ、昼休みとなりました。今年は、例年あまり紹介することがなかった昼休みの様子を紹介します。
まずはロビーの様子です。
ロビーや階段にレジャーシートを敷き、1学年と2学年の生徒は、発表が終わってほっとしたのでしょう、楽しく談笑しながら昼食をとっています。
一方、3年生は早めに昼食を切り上げると、早速各々の待機場所に集まり、最後の打ち合わせや練習に励んでいます。
50分間の昼休みが終わり、午後の部の発表です。例年、最も盛り上がり、感銘を与えてくれる3年生の番となりました。
今年のプログラムは次の通りです。
課題曲「はるかな友に」 自由曲:発表順
2組 「放課後」 短歌:加藤千恵 作曲:信長貴富
6組 「この世の中にある」 作詞:石垣りん 作曲:大熊崇子
3組 「ヒスイ」 作詞:寺山修司 作曲:信長貴富
5組 「我が抒情詩」 作詞:草野心平 作曲:千原英喜
7組 「斎太郎節」 宮城県民謡 編曲:竹花秀昭
4組 「うたをうたうのはわすれても」
作詞:岸田衿子 作曲:津田 元
1組 「鷗」 作詞:三好達治 作曲:木下牧子
高校生活最後の合唱、どのクラスも力の入れ方が違います。歌唱も指揮も圧巻で、圧倒的な印象と感銘を残してくれます。
最高学年生の名に恥じない堂々とした発表ぶりでした。
全ての発表が終わった後、審査が行われる間、合唱部による発表と教員合唱が行われました。
合唱部は達者なステージで会場を沸かせました!
教員合唱は今年はジョン・デンバーの Country Roadを歌いました。会場からは慣れない歌唱と指揮を励ますようにライトが降られ、温かい時間が流れていきました。
張りつめた緊張をほぐす和やかな時間が過ぎ、閉会式です。
まず、審査員の先生から講評をいただき、各学年の素晴らしかった点や、課題について指摘をいただきました。
そして、合唱コンクール委員が壇上に上がり、審査結果を発表します。
ドラムロールに続き発表がされるたびに会場のあちこちで歓声があがります。喜びで飛び上がる生徒がでるのも例年のことです。
本年度の審査結果は次の通りでした。
1学年第1位 1年6組 「決意」
1学年第2位 1年3組 「ほらね」
1学年第3位 1年5組 「群青」
2学年第1位 2年6組 「ぜんぶ」
2学年第2位 2年2組 「歩くうた」
2学年第3位 2年3組 「あんたがたどこさ」
3学年第1位 3年7組 「斎太郎節」
3学年第2位 3年5組 「我が抒情詩」
3学年第3位 3年2組 「放課後」
総合部門
総合優勝 3年7組 「斎太郎節」
総合準優勝 3年5組 「我が抒情詩」
指揮者賞 3年5組
「とにかく悩んだ」が審査員からいただいた言葉です。次年度への大きな伸びしろを感じさせてくれる1年生、次年度に向けて更なる向上が期待できる2年生、やりきったと呼べる目覚ましい上達を見せた3年生、各学年対するお褒めの言葉、助言、激励をいただくことができました。
各団体への表彰も和やかで温かい雰囲気の中行われました。代表が表彰を受け、観客席を向くとクラス一同が立ち上がり歓声と拍手を送ります。
総合優勝のクラスが再演をします。本番以上の力強い発表で、感謝と感激と喜びが詰まった「斎太郎節」を聞かせてくれました。
そして最後の校歌斉唱です。例年、圧倒的な感銘を与えてくれる校歌斉唱に今年も強く感動しました。生徒だけではなく保護者の皆様までもが自然に起立し、会場全体に本校の校歌が鳴り響きます。
こうして毎年6月にやってくる、和やかでありながら、とても熱い1日が今年も終わりました。
生徒も教員も、ご来場いただきました保護者の皆様も、この一日の熱狂を共有できたことが望外の喜びではなかったかと思います。
再来年、また新たな感動をもらえることを期待しながら、本年度合唱コンクールの報告をおわります。
生徒の皆さん、本当にお疲れさまでした。