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東京都立東大和南高等学校

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2024/10/05

「皆さんよろしゅうございますか?」10月5日号

ミステリー?「ありがとう(感謝)」の心がステップアップを促進する

 皆さんよろしゅうございますか?校長川瀬です。実りの秋、授業でも、教養でも、部活でも貴方が一層加速度的にステップアップする季です。皆さん一人一人が暑い夏をくぐりぬけ、ここまで継続して努力してきた成果が実を結ぶのです。毎年感じるこの時期のミステリーとして、同じように努力し続けているようで、大きな成果を早くに結ぶ方と成果がなかなか実を結ばない方とがあります。今回は「進歩・向上を遂げるケース」と「苦労を続けるケース」の運命の分かれ目はどこにあるのかというミステリーについて考えてみたい。ミステリーといっても「神秘的な」とか「不可思議な」といった在り方等ではなく、努力が進歩・向上に結び付きやすくするミステリー(秘訣・奥義・コツ)とでもいった方がよいかもしれません。

 1学期後半から夏休みの入り口の頃、一人一人が自分の目標を二者面談や三者面談あるいはミーティングにおいて学級担任や部顧問の先生と確認し合う機会があったかと思います。短い時間の場合もあったでしょうし、何時間もかけた場合もあったかもしれません。そうした場合は、「君は自分の課題をどうとらえているんだい?」とか「あなたはどうすればよいと思っているの?」と問われることがあったのではないでしょうか?あるいは先生方から貴重な助言が提示されたかもしれません。「運命の分かれ目は、こうした面談やミーティングの時の一人一人の受け止め方にあるのではないか?」と仮説をたててみました。もう少し踏み込んで申しますと、私は「ミステリーは面談やミーティングをありがとうという感謝の気持ちをもって受け止められること」ではなかろうかと睨んでいるのです。そもそも、目標・課題やその達成・解決方法を相談した段階で、心底なっとくできる状態になって感謝できた人と、漠としてあいまいな部分をのこしていて感謝するまでにいたらなかった人とでは結果がちがうのです。

 いま上々の実りを迎えた方々はおめでとうございます。万一、黄信号・赤信号状態だとしたら、リベンジ計画を立て、再チャレンジです。たとえば模試でE判定がでていても、焦ってはいけません。脱出策を立て、信頼できる大人に相談して今度こそ真に納得でき「ありがとう」と思える状態から再挑戦開始すればよいだけです。秋はまだ中間点であり最終結果でないのです。勉強にしても教養・部活にしても、たとえ今までの成果が振るわなくとも、今までの方法・ペースを見直せば、最終勝利も夢ではないはずです。