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2024/08/30
「皆さんよろしゅうございますか?」8月30日号
パリからロスへ~オリ・パラを超す楠翔祭「光輝燦然(こうきさんぜん)」
皆さんよろしゅうございますか?校長川瀬です。今夏はパリで開催されたオリンピック大会とパラリンピック大会が大きな話題となり、次期2028年開催地ロスアンゼルスにある映画の都ハリウッドからも豪華ゲストが姿を見せ、スポーツの祭典を彩りました。オリ・パラ大会から学ぶことは少なくありませんが、その一つとして出場選手たちが、これまでの厳しい練習に裏打ちされた確かな自信を持っていることがあげられます。そうでなくして世界と競争する大会には参加できません。そして自信と共に自分の弱点というかダメな点から目をそらさないで向き合い、克服してきた人であるに違いないなとも感じました。自分の弱さと真正面から向かい合うからこそ、強くなるための具体的目標を持てるのだし、最大限の努力をして勝利できたのでしょう。なお、あえてもう一つあげるなら、弱さをどうしたら乗り越えられるかをいっしょに考えるコーチ・指導者がいたことです。
私は「メダリストは一人にしてならず、陰に信頼関係で結ばれたコーチ・指導者あり」と確信します。
さて話は変わりますが、いよいよ創立40周年を祝う秋を飾り楠翔祭(なんしょうさい・文化祭と体育祭の総称)が開催されます。まず9月7日・8日実施予定の文化祭です。パリ大会に負けない
「光輝燦然」となるよう、大いに期待しています。文化祭は「教養」が光りを放つ場です。たんなる発表・展示等ではなく、大人になる準備をしているミナミ生が洗練された立ち居振る舞いや会話などを通じ、品格・豊かな人間性等を示す時、燦然たる輝きが生まれることでしょう。
以前にも申しましたように行事活動の原動力は「生徒の主体性」です。過去40年以上、楠翔祭はミナミ生が主体性を発揮して光り輝く場だったのです。これらを踏まえ、今年の楠翔祭の在り方に期待している次第です。
【ポイントはフィードバック】
それならば、今年は過去の伝統の上に何を加えるか、どう改善するかが問われます。クラスや部活動等のチームごとの行動の問題点を指摘し合い、立て直しを支援するためのフィードバックはネガティブに受け取られやすいですが、時には必要です。ただし相手にとって耳の痛い内容ですから、いじめや人格軽視と誤解を受けたり、指摘された人の「やる気」を失わせたりしないよう、十分な配慮が必要です。もちろん、「これいいね」といったモチベーションを高めるポジティブな印象を与えるフィードバックもあるでしょう。こちらは指摘された側にとって受け入れやすいのではないでしょうか。
多様なフィードバックが行事を充実させ、課題解決を図って乗り越える中でミナミ生の器は大きくなります。器が大きな人は教養を身に付けた人です。私には、ミナミ生が大きな器をもった人間に成長し、身に付けた教養を活かして確実に人生の第一志望を実現して欲しいという校長としての強い願いがあります。