ニュース
2024/06/11 南の風景
本年度合唱コンクール盛況のうちに終了しました
6月7日(金曜日)、本年度合唱コンクールを開催しました。
会場はパルテノン多摩の大ホールを使用し、10時開場、1学年、2学年、3学年の順で発表を行いました。
例年以上の盛り上がりを見せ、各クラスの合唱も例年以上の感動を与えてくれる、密度の濃い、高度な発表が続きました。
開場後、合唱コンクール委員長による開会の言葉がなされた段階で、すでに会場は熱気が感じられました。続く、学校長挨拶、審査員紹介が行われいよいよ1学年から発表が始まります。
本校の合唱コンクールの発表は、各学年の課題曲とクラスで選定した自由曲の二つで構成されます。1学年の課題曲は本校の「校歌」です。課題曲合唱の後に自由曲の発表が続きます。以下は1学年の発表順のプログラムです。
1年2組 「春に」 作詞:谷川俊太郎 作曲:木下牧子
1年4組 「はじまり」 作詞:工藤直子 作曲:木下牧子
1年5組 「群青」 作詞・構成・作曲:小田美樹
編曲:信長貴富
1年6組 「航海」 作詞:岩間芳樹 作曲:廣瀬量平
1年7組 「鳥が」 作詞:川崎洋 作曲:新実徳英
1年3組 「明日」 作詞:谷川俊太郎 作曲:寺嶋陸也
1年1組 「ほらね」 作詞:伊東恵司 作曲:松下耕
課題曲の「校歌」の発表は、同じ曲が、クラスによって印象がこれほど違うのかと驚かせる内容でした。発声などの技術的なことにどのクラスも留意しながら、課題曲を丁寧に歌っていたのですが、やはりそのクラス集団の持つ個性がはっきりと感じられるような内容でした。上級生と比較すれば、技術的にもまとまりの面でもまだまだ課題はあるとはいえ、溌溂とした印象をどのクラスも残してくれました。
1学年の発表が終わり、休憩時間を挟み、合唱コンクール委員によるハンドベル演奏が入ります。
和やかな雰囲気がかもし出されたところで、2学年の発表が始まりました。2学年の課題曲は「My Old Kentucky Home」です。19世紀のアメリカの音楽家フォスターが作曲した歌曲で、英語の歌詞をただ暗唱するのではなく、その歌詞の意味や背景を想像しながら、そのイメージを観客に伝えなければならない、難易度の高い課題曲でした。どのクラスも果敢にこの課題に取り組み、それぞれ印象に残る歌唱を披露してくれました。
そして自由曲になると、各クラスのエネルギーが爆発するような演奏が続きました。昨年度の経験から、是非入賞したいという熱意、クラスとしてのまとまりと個性を強烈に打ち出す発表が続きます。指揮者も伴走者もクラスの熱量をひたすら引き上げるために熱演していました。2学年の自由曲プログラムは以下の通りです。
2年1組 「ぜんぶ」 作詞:さくらももこ 作曲:澤直人
2年4組 「二十億光年の孤独」作詞:谷川俊太郎 作曲:木下牧子
2年2組 「In Terra Pax」 作詞:鶴見正夫 作曲:荻久保和明
2年7組 「おわりのない海」 作詞:工藤直子 作曲:信長貴富
2年5組 「ずいずいずっころばし」 わらべ歌 編曲:信長貴富
2年3組 「湯かむり唄」 作曲:松下耕
2年6組 「あんたがたどこさ」 わらべ歌 編曲:信長貴富
そして昼休みの休憩にはいります。ですが、3年生の意気込みは違います。思えばこの一月半、どのクラスも朝練、昼練、放課後練と少しの時間を見つけては練習に励んできたのが3年生でした。3時間目が終わると、どの教室でも昼練のために、4時間目前のたった10分間の休憩時間の間にクラス全体で黙々と昼食をとるクラスがあちこちに見受けられました。もちろん、授業も集中しています。これほどメリハリのある行動が本校の生徒にもとれるのかと、感心し続けた一月半でした。
会場のあちこちで最後の歌合せ、団結のための円陣が組まれ、盛り上がりが最高潮に達します。
3年生の課題曲は「わたりどり」で難易度の高い曲です。どのクラスも、どれだけ練習したのかと感じさせてくれる出来上がりでした。自由曲もいつまでも聞いていたいと感じさせる完成度と熱気が伝わってきます。以下がそのブログラムです。
3年1組 「わが抒情詩」 作詞:草野心平 作曲:千原英喜
3年7組 「かごにのって」 作詞:田中清光 作曲:佐藤眞
3年6組 「あいたくて」 作詞:相澤直人 作曲:松下耕
3年3組 「放課後」 作詞:加藤千恵 作曲:信長貴富
3年4組 「鷗」 作詞:三好達治 作曲:木下牧子
3年2組 「ここから始まる」作詞:みなづきみのり 作曲:北川昇
3年5組 「ヒスイ」 作詞:寺山修司 作曲:信長貴富
どの発表も最高学年生の名に恥じない堂々とした発表ぶりでした。常日頃感じることのできない感動が会場を満たしています。
全ての発表が終わった後、審査が行われます。閉会式での発表を前に、合唱部による発表と教員合唱が行われました。
合唱部は常日頃からの積み重ねがあるので、絶好の発表の機会となったようです。大いに会場を沸かせてくれました。教員合唱は中島みゆきの「糸」が本年度は選ばれました。勤務の合間に数回練習をしただけなので、どの教員も本番でうまく歌えるか不安でした。ですが、歌いだしたところで、会場の生徒たちがライトを照らし、背中を押してくれました。壇上からも温かい雰囲気が伝わりました。
そして閉会式。審査員の先生から講評をいただき、いよいよ審査結果発表です。
審査員の先生からは、とにかく本校上級生の目覚ましい上達ぶりに対するお褒めの言葉と潜在力を持つはずの1学年生徒への助言と激励をいただきました。そして審査発表。結果が発表されるたびに会場が湧きます。
各学年の審査結果は以下の通りです。
1学年 第3位 1年4組 「はじまり」
第2位 1年3組 「明日」
第1位 1年5組 「群青」
2学年 第3位 2年1組 「ぜんぶ」
第2位 2年5組 「ずいずいずっころばし」
第1位 2年4組 「二十億光年の孤独」
3学年 第3位 3年5組 「ヒスイ」 3年7組 「かごにのって」
第2位 3年4組 「鷗」
第1位 3年1組 「わが抒情詩」
総合順位
総合第3位 3年5組 「ヒスイ」 3年7組 「かごにのって」
総合準優勝 3年4組 「鷗」
総合優勝 3年1組 「わが抒情詩」
指揮者賞 3年2組
総合部門は3年生が独占しました。表彰の後総合クラスの再演と1学年1位クラスの指揮による全生徒による校歌斉唱で本年度の合唱コンクールは幕を閉じました。
コロナ禍が明けたばかりの昨年の合唱コンクールで全生徒の合唱を聞いた時、教員一同体が震えるほど感動したのを今でも覚えています。今年はまた別の、本当に日常が返ってきたと実感させてくれる、和やかでありながら、とても熱い1日を、生徒も教員も、来場いただきました保護者の皆様も共有できたのではと思います。
生徒の皆さん、本当にお疲れさまでした。