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東京都立東大和南高等学校

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2024/03/08 皆さんよろしゅうございますか?

探究の時間に見る21世紀を生き抜くために必要な力

探究の時間に見る21世紀を生き抜くために必要な力

~伝統は革新によって発展する~

 38期生が卒業し、HYM/ミナミの歴史は39期生・40期生へと引継がれました。

 4月に始まる令和6年度は新学習指導要領の完成年度となり、1学年から3学年まで全生徒が「〇〇総合」とか「○○探究」などの新科目や総合的な探究の時間に取り組むことになります。これらの科目等では答えが一つとは限らず、正解がいくつもあったり、答えが容易にみつからなかったりするということもあります。また生徒一人一人が主体的に取り組み、興味をもったことを掘り下げたり、最後まで投げ出さず挑戦し続けたりすることも求められています。そして多角的・多面的なものの見方や考え方による批判的な思考も必要になり、他者の話すのを鵜呑みにせず、別の視点からものを考える視野の広さを身に付ける時間が尊重されます。つまり、普段から自分がこの先どのように生きていたいかを考え、好奇心や向上心を持ち続けることこそ、皆さんが21世紀を生き抜くのに大切ことなのです。

 在校生の皆さんは学年末考査を終えて、いま一度ルーブリック(評価基準)を読み直してみてください。そこには授業の目標(到達すべき点)が書かれているはずです。1年間の学習に取り組んだあとには基準に基づいて振り返りをすることがとても大事です。自分自身の取り組みを冷静に客観的に見つめましょう

 「〇〇総合」「〇〇探究」「総合的な探究の時間」等はこれまでの高等学校の教科・科目の内容から大きく変わる革新です。中学校までのたんなる調べ学習では与えられた問い(課題)にとどまり、すでに存在している情報をまとめるだけだった人も、高校生として自分なりのリサーチクエスチョンを抱き、情報を分析して自分だけのオリジナルアンサーにたどりつくようになります。こうした新しい学習の在り方は、これまでの高校での学びを否定するものではありません。むしろ発展させるものであり、HYM/ミナミが創立以来掲げてきた教育目標「克己・友愛・創造の心を培う」への取り組みと成果、伝統は革新によって守られ、一層発展するのです