校章

東京都立東大和南高等学校

ニュース

2023/11/30 皆さんよろしゅうございますか?

少なくとも三兎を追いたい

 

「皆さんよろしゅうございますか?」令和5年12月1日号

 

  少なくとも三兎を追いたい~だから授業、教養、部活で勝負~

 

 皆さんごきげんよう。校長川瀬です。2学期、はやくも期末考査を迎えます。このところ連日、自習室・自習コーナーは満席です。精進の成果が実を結びますよう、祈っています。そもそも自習はなぜ大事なのでしょうか?皆さんはどのように考えますか?勉強の成果が現れ、身に付くのには学び続けなければなりません。「続けること」が大事なのです。そして「知りたい、分かりたい、覚えたい、できるようになりたい」という「求める心」は勉強を継続するのにどうしても必要です。旺盛な好奇心というか、興味・関心・意欲というか、知的興味を持続して勉強してこそ学力向上は成し遂げられます。「若者には無限の可能性がある」とよく言われますが、「見てやろう、知ってやろう」という「求める心」がなくては、ひとかけらの可能性もないかもしれません。「求める心」をもって自学自習に励む人こそ、授業で勝負して勝つのではないでしょうか?

 さて「二兎追う者は一兎をも得ず」と言われますが、日頃から「授業で、教養で、部活で勝負」と3つの勝負を求めるHYM/ミナミでは『少なくとも三兎を追え』と指導したいです。授業も教養も部活も追い求めることで、相乗効果により幅広い教養、困難に打ち勝つ体力・気力、コミュニケーション能力そしてリーダーシップをとる力などを身に付けられます。少なくとも三兎を追うという取り組みをすることは多忙かもしれないですが、人間としての充実をもたらします。これまで、たびたび「集中と切換えの大切さ」を述べてきましたが、バランス感覚を大切にし、3つの勝負を続けていけば、タイムマネジメント(時間の使い方を工夫すること)を身に付ける人となることができ、これこそ将来社会で自立するときに役立つにちがいありません。そして濃密な三年間を取り組む仲間たちと絆を深め、友愛を育むことはすばらしいことです。

感染症に負けない楠翔祭(文化祭・体育祭)・多くの部活動の勝利を見ることのできた今だからこそ、「少なくとも三兎を追いたい」と思うのです。