校章

東京都立東大和南高等学校

ニュース

2023/09/01 皆さんよろしゅうございますか?

自由・自主・自律~「一陽来復」を掲げる楠翔祭(なんしょうさい)を支える柱~

 皆さんごきげんよう。校長川瀬です。本校の文化祭と体育祭を総合して「楠翔祭」と呼んでいます。校樹である「楠(クスノキ)」をその名に冠した本校最大のビッグイベントです。本校正門を入ってすぐ右手には「翔べ 友よ 永遠に 輝け」と刻した第1回卒業記念の石碑がありますが、楠翔祭は生徒が主体的に活動し、友と共に翔び、輝く行事だとも言えましょう。今年の皆さんは、新型コロナ感染症を乗り越え、幸運に向かおうという願いを込めてスローガンに「一陽来復~RISE AS ONE~」の語を掲げていますね。
 人が主体的に活動しようとする場合、求められる大切なこととして「自由・自主・自律」があります。この3つは楠翔祭を支える柱だと思います。私は「自由・自主・自律」とは自分の判断で、つまり他人から強制されなくても、その場にふさわしい行動を自ら選択し実行することを意味すると考えています。加えて、その際に礼儀にかなった言行・服装が伴うべきであることも言うまでもないでしょう。
 英語にはproprietyという言葉があります。日本語で言えば「礼儀・礼節」にあたる言葉です。もとはproper「適切な」という形容詞で、その名詞形がproprietyです。敷衍すれば「礼儀」あるいは「礼節」は、T(時)・P(場所)・O(目的)にかなった行動をすることとなります。文化祭には文化祭の、体育祭には体育祭の開催日時・開催場所・そして開催目的に応じてそれにふさわしい言行や服装が求められます。TPOに応じて、自らの判断でproperな行動をすることが礼儀正しさにつながります。換言すれば、proprietyを意識し、目標に行動することが、真の自由・自主・自律でもあるのです。楠翔祭が自由・自主・自律という柱に支えられ、主体的に開催されますよう、強く願っております。

 

7147d153f608f0fe4630e267a5ccba1c_t