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東京都立東大和南高等学校

ニュース

2023/07/20

7月20日号

「皆さんよろしゅうございますか?」令和5年7月20日号

  何のためにミナミで学んでいますか?~「授業で勝負」するのはなぜですか?~

 

 皆さんごきげんよう。校長川瀬です。1学期の終業式に臨み、あらためて在校生に問います。

あなたは何のために授業で勝負していますか?たとえば「授業で数学を学ぶことにどんな意味があるのか?」と考えたことはありますか?あるいは「授業で国語を学ぶと何の役にたつのか?」等と考えたことがありますか?あなたは、なぜ他の場所でなくミナミに通うのでしょうか?これらの問いに答えるためには、自分の人生で何が重要か?それはなぜか?という自分自身の根本も考える必要があるでしょう。いわゆる実技教科や特別テーマを定めての特別講座(国際交流やセーフティー教室など)については学ぶ目的が定まりやすいようにも思えますが、教室での座学中心の科目は進学の際の受験科目にあることを除くと目的が見つかりにくそうなものが多いようにも思えます。そこで皆さんに、私からの問いに答えるヒントとして、いくつかの教科・科目を学ぶことで育つ力として、こんなことは考えられないかということを提案します。

【国語】

 〇論理的思考力と表現力(あらゆる教科で求められる力)  〇他者を理解し思いやる力    〇幅広くあらゆることを知る力(国語の読解では教科の枠にとらわれず、あらゆることを扱う)

【数学】

 〇トライ&エラー(試行錯誤)する力(数学の問題を解くのに必要なのは筋道を立てる力)

 〇決められた条件を洗いだし、そこで段取りをつける力(これってビジネスで必要な力?)

【理科】

 〇好奇心と探究心を生み出す力(これって一生涯学び続ける原動力になるかもしれません)

 〇論理的に解明する力(つまり理科は他の教科で学んだ力を統合して使う教科)

いかがですか?「自分は今までそんなことを考えたことがなかった」ということが一つでもあれば、少しは考える役に立つかもしれません。これらをもとに他の教科・科目を学ぶ目的を考えることができませんか。

 そして「何のためでもよいではないか、だってミナミは楽しいし、どの授業も部活も行事も楽しい」という人もいるかもしれません。しかし「なぜ楽しいのか」を突き詰めて考えてみることで、自分自身のおもしろいことを大事にしながら自分らしい道を生きていくきっかけとなるかもしれません。