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東京都立東大和南高等学校

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2023/01/10 南の風景

皆さんよろしゅうございますか 令和5年1月10日号 最後の粘りの大切さ~3学期始業式に臨んで~

最後の粘りの大切さ~3学期始業式に臨んで~

校長川瀬よりHPをご覧の皆様へ3学期始業式にあたり、在校生へおくったメッセージをお届けします。

この始業式は現3年生(37期生)全員が、在校生(38期生・39期生)全員とおこなう最後の儀式的行事です。今週末には共通テストの実施が予定されており、各大学の入学試験が近いということもあり、今日は3年生を中心に話をします。2年生は1年後、1年生は2年後には3年生と同じ境遇に身をおくのですから、そのつもりで聞いて欲しいと思います。

結論から言うと「最後の粘りの大切さ」ということです。言い換えれば「やりとげる熱意と誠意があれば、どんなことでも達成できる」ということです。そして第一志望は困難なほど面白いとは思いませんか。私、川瀬はそう感じます。ビックボスことプロ野球の新庄剛志(しんじょう つよし)さんの言葉に「多くの人は頑張れば手が届きそうな夢を描く。僕(新庄)は『そんなの無理じゃね?』と言われることを宣言する。」というのがありますが、私のもこれに近いです。このように宣言してしまうと原動力が生まれ、あとは実行するのみです。いまは「新型コロナ感染症の時代」ですから、感染症対策の先駆者北里柴三郎を例にもう少しだけお話ししましょう。北里柴三郎と言えば感染症の予防と細菌学の発展に大きく貢献した人物です。彼には「人命を守ることが国を守ることになる。人々がみな健康にいられるよう、病気を未然に防ぐのが医療の理想だ。」という信念がありました。北里柴三郎は87年間の人生とそのあとも、多くの優秀な弟子やそのまた弟子を育成したと言えます。赤痢菌を発見した志賀潔、梅毒の特効薬を発見した秦佐八郎、黄熱病や梅毒を研究した野口英世、ちかくにあっては2015年ノーベル生理学・医学賞受賞の大村智も北里門下です。現在に至るまでも北里研究所は多くの医学者を生み出しています。北里柴三郎とその門下生たちの懸命な努力を核として、多くの医学者もこれに加わり、現代日本は世界屈指の優れた衛生体制を打ち立てています。近代日本医学の父、北里柴三郎は「医者の使命は病気の予防をすることにあり、熱と誠があれば何事も達成できる」という信念で、世界に誇る日本の衛生体制の基盤を築いたのです。

北里が偉大な業績をのこせたのは、「粘ること」「最後の一押し」という人生への姿勢があったからだ、と私は思います。このことはそのまま、三年生(37期生)の皆さんにも言えると思うのです。ここにいる皆さんだけが「焦っている」のではないのです。あなた方だけが「不安」にかられているのではないのです。これから共通テストや個別入試を受けようとするすべての人、全員が、みな焦っています。不安にかられています。その中で勝利を得るのは誰なのか。それは「粘る人」なのです。不安を克服して、「もう一押しする人」なのです。これからの何週間は37期生の人生で最も充実した、そして濃縮された時間です。私は成功を祈ってやみません。