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東京都立東大和南高等学校

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2022/07/20 皆さんよろしゅうございますか?

「皆さんよろしゅうございますか?」7月20日号 二兎追うものは一兎をも得ず(集中と切換え)

「皆さんよろしゅうございますか?」7月20日号

二兎追うものは一兎をも得ず(集中と切換え)

皆さんよろしゅうございますか?校長川瀬です。「忙しい」とは心を亡失する様であるとか。「授業、教養、部活で勝負」とはけして心を失うような高校生活を送れという意味ではありません。今日は一見忙しくうつる高校生活を集中と切換えにより、上手に乗り越え成長する方法についてお話いたします。

中間考査から合唱コンクールそして部活動、これに次いで期末考査こんどは楠翔祭(文化祭と体育祭)。これらと授業・家庭学習そして・・・・。どれもバランスよく乗り切っている生徒がいるかと思えば、アップアップして日々に流されそうになっている生徒もいる。両者はどこが違うのでしょうか。

中には天才というのか、同時に二つ三つのことをこなす生徒がまれにいるかもしれません。しかい、どれも一定水準以上に乗り越えている生徒のうちの多くは、集中と切換えのうまい人ではないでしょうか。実は計画を立て、順番に集中してひとつひとつ仕上げているのです。いまはこれに集中して達成し、次は切り替えてあれに集中してやり遂げるといった具合です。仕上げるのに長い期間を要する時は計画的に切り分けて今はここまでとして深追いせず、次のことに切換え、残りの部分は別の予定した時期に取り組むのです。スケジューリングは生きていくのに大事な能力です。

ヨーロッパから入った言葉の翻訳(明治10年「西洋諺草」に載っています)に「二兎追うものは一兎をも得ず」というのがあります。二匹のウサギを同時に追いかけても、結局二匹ともとらえることはできません。同時に二つのことをしようとすれば、結局どちらも成功いたしません。
今やるべき一つことに集中することこそが大事ですし、今最優先すべきなのは何かを判断する力が大事なのです。