2022/05/10 皆さんよろしゅうございますか？

「皆さんよろしゅうございますか？」 　５月１１日号 今日はFind your joy.（ロチェスター大学と京都大学）についての話です。

皆さんよろしゅうございますか？校長川瀬です。

今日はFind your joy.（ロチェスター大学と京都大学）についての話です。

過ぎし5月2日に本校2年生は遠足の中で都内一流大学を見学し多くの成果をおさめました。

　 ところで言葉足らずになるのを恐れずに申せば、大学入試や大学院入試の合格はスタートラインに立つことであって、ゴールインではありません。万一誤解している向きがあれば、この際、正しい理解をしていただきたく存じます。

　 少々長い前置きでしたが、 京都大学法学部大学院で政治学を専攻している学生さんから、博士後期課程はロチェスター大学で勉強すると聞かされ、なるほど「大学院合格もゴールではなく、さらなる高みへと進む人もあるのだなと感じました。ロチェスター大学は全米トップクラスの大学で「新アイビーリーグの一角」と評されています。あのノーベル賞物理学賞を受賞した小柴昌俊さんもロチェスター大学で博士号を取得していらっしゃいます。

このところ感染症流行で一時見合わせられていた海外留学は復調の兆しを示しています。ちなみに京都大学のホームページを見ると「海外留学を希望する京大生へ」というページがあり、留学の目的・種類、京大の留学プログラム、海外へ留学する京大生向け奨学金、京都で学べる英語の授業など留学を考えるための情報が満載されています。名門京大においても合格はゴールとは考えず、留学という次のステップを紹介しているのです。

   皆さんの中には今は「ミナミ卒業後に続く進学試験合格に向けて前進中であり、その先のことを言われても」という人があるかもしれません。しかしあなたにとって何のための合格でしょうか？

合格して進学先の学群・学科・コース等の専攻を履修するでしょうが、その先にあるのは何でしょうか？それを考えずに、国公立だの早慶上理あるいはGMARCHを目指して合格したとしても、その日から何を目指すのでしょう？Find your joy.というのはロチェスター大学のHPに掲げられた言葉です。また、今年4月の京都大学入学式で第27代総長湊長博先生の式辞の中には「 (新入生に向かって）臆することなく新しい環境に飛び込み、かけがえのない人たちと出会い、その中で思いもかけぬ自己発見をされていくことを、心から期待しています」と述べていらっしゃいます。さてさて、あなたはどう考えますか。Think Positive！ そして、Be Active！といきませんか。