文化祭発表無事終了しました
2024/09/20
文化祭発表無事終了しました
9月7日(土)・8日(日)の2日間、本校文化祭の楠翔祭に公演団体として参加しました。
文化祭期間中、延べ人数で250名を超えるお客様にお越しいただきました。ご来場ありがとうございました。
今回発表用に選んだ作品は小林賢太郎作「銀河鉄道の夜のような夜」でした。この作品A組とB組に分かれ、各組1日1回、2日間で2回かける2組の計4回の上演を行いました。以下、場面ごとのスナップを紹介します。
第0場の暗闇の中でのしりとりの後、舞台が明転し第一場「活版所」が始まります。
A組 「新聞の活字は、金属製のハンコのようなパーツを組み合わせてできています。…当然そのパーツは左右に反転しています。だから、似ている字を間違えちゃうことがよくあるんです。…」
B組 「政治欄。投票の『票』を『栗』」
「なんだこの『十万栗の差で当選確実となりました』って。どんな選挙だ」
「リスのですかね」
「どーも、リス議員に立候補したリスです。どうか一栗を。当選の暁には、寝ずに働きます!」
この場は、初日は最初観客のノリも弱く、役者も一瞬緊張したかにも見えましたが、徐々にその場面のやりとりの不条理なおかしさが観客にも受け入れられはじめ、それが皮膚感覚で伝わることで役者の演技にもエンジンがかかりました。二日目はA組B組ともに全開でやり通しました。
第二場の「街」では、宮澤賢治の原作にある「天気輪の柱」の場面を下敷きにした、意味があるようでまるでない二人のおかしなやりとり。主人公が流れ星にお願いをすると、場面転換で、部員が皆大好きな第三場の「牛乳屋」と第四場の「おかあさん」へと続きます。
第三場 「牛乳屋」
A組 「牛乳が届いてないんですけど」
「あー、どうもすいませんでした。ガチャ(切る)」
B組 「リーン!」
「ガチャ。♪ピンポンパンポーン。気象庁予報部、午後六時発表の」
第四場 「おかあさん」
A組 「お母さん」
「お母~さん?・・・・・・お母さんだよ」
B組 「寄ってくるがいい」
「いいんだ。僕は牛乳を取りに・・・・・・」
「寄ってくるがいい!」
稽古の段階でもこの二つの場面は大盛り上がりで、部員も楽しそうに演じていました。このあたりで観客のつかみはしっかりできていたようです。
そして最終場面の第五場「銀河鉄道」。この場面は劇の落ちに当たる部分なので詳細は述べませんが、観客は第四場を経て、しっかり劇の世界に入ってくれていたのではと思います。
A組 「機関車」「車掌車」「写真部」「ブラスバンド部」…
B組「遠いな、牛乳屋! (天の川を見上げる)うわぁ・・・・・・」
以上、東大和南高校演劇部、復活第一回公演の報告です。今後の活動についても決定次第、情報発信を続けていきたいと思います。ありがとうございました。ではまたの機会。