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東京都立晴海総合高等学校

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ニュース

2026/03/31 お知らせ

卒業生からのメッセージ

 

卒業生(28期生)からのメッセージ

 

晴海総合高校では、生徒一人ひとりが自分の興味や目標に向かって主体的に挑戦しています。
今回は、進路を切り拓いた卒業生の言葉を通して、「晴海で過ごす3年間」のリアルな姿をご紹介します。

 

 

 

徹底した「探究」と部活動の両立。自ら考え、行動する力が未来を拓く。

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リベラルアーツ学群 人文領域 進学

 

総合学科だからこそ見えた、自分の学びたいこと

私が進学する「リベラルアーツ学群」は、特定の分野に縛られず、心理や文化など様々な領域を自由に組み合わせて学べる場所です。2年次から自分で時間割を作り、自分の興味を掘り下げていく晴海総合での経験があったからこそ、この学びのスタイルが自分に一番合っていると確信し、1年生の頃から第一志望として見据えてきました。

 

「産業社会と人間」と「探究」が教えてくれたもの

本校ならではの授業である「産業社会と人間」や「課題研究・探究」は、私の成長に欠かせないものでした。正直、最初は「大変そうだな」という印象もありましたが、終わってみた今、その重要性を痛感しています。

1年次の「産業社会と人間」では自分自身を深く見つめ直し、その後の「探究」ではグループで一つの課題を作り上げていく。個人から集団へと視野を広げながら学ぶ過程で、社会に出ても通用する「思考のプロセス」を体得できました。これらの授業を真剣にやり遂げたことが、今の大きな達成感と自信につながっています。

 

ダンス部での情熱と、驚きの面接練習

高校生活のもう一つの柱は、ダンス部での活動でした。年3回の大会や文化祭など、1年中練習に明け暮れるハードな日々でしたが、仲間と高め合い、自由に自分を表現する時間はかけがえのないものでした。

部活動で忙しい中でも、進路への備えは早めに行いました。特に印象に残っているのは先生との面接練習です。突然「英語で話せますか?」と投げかけられた時は驚きましたが、その厳しい練習があったからこそ、本番で急に英語での自己紹介を求められた際も、物怖じせず自分を出し切ることができました。

 

中学生の皆さんへ

晴海総合は、自律して学びたい人にとって最高の環境です。進路支援も手厚く、進路室の掲示板やガイダンスセンターなどの施設など、至る所にヒントが転がっています。

大切なのは、早めに情報を集め、自分で考えて動くことです。自分で時間割を作ることは、自分の将来に責任を持つことでもあります。ぜひ、学校見学・説明会などに積極的に足を運び、この学校の自由さとサポートの厚さを体感してください。目標に向かって一歩踏み出す皆さんを、この学校は全力で支えてくれます!

 

 

 

「好き」を掛け合わせ、自分だけの専門性を見つける。ドイツ語と演劇の懸け橋に。

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文学部 人文社会学科 ドイツ語文学文化専攻 進学

 

入学当初の迷いと、予期せぬ「出会い」

私は中学生の頃から演劇やミュージカルが大好きで、本校の芸術文化系列で表現を学びたいと考えて入学しました。しかし、高校1年生の夏休みに経験した2週間のハワイ留学が、私の世界を大きく変えました。現地の言葉でコミュニケーションをとる楽しさに目覚め、興味の対象が「語学」へと広がったのです。

本校の最大の魅力は、自分の興味に合わせて授業を選べる「自由度」にあります。私は2年次から、自由選択科目の「ドイツ語初級」を履修しました。そこで出会ったドイツ語の響きや文化にすっかり魅了され、「大学ではこの言語を専門的に学びたい」という一途な思いが固まりました。

 

二つの情熱を繋いだ「情報収集力」

進路を考える際、私は一つの壁にぶつかりました。「ドイツ語を学びたいけれど、演劇への情熱も捨てきれない。どちらか一方に絞らなければならないのか」と。そんな時、支えになったのが学校で学んだ「自ら調べ、動く」姿勢です。

様々な大学のパンフレットを読み込み、オープンキャンパスに足を運ぶ中で、中央大学にドイツ演劇を研究されている先生がいらっしゃることを知りました。実際に模擬授業を受け、先生に直接お話しを伺う中で、「ドイツ語という語学の力を使って、大好きな演劇を研究する」という、私にとって最高の道が見つかったのです。

 

本気で向き合った面接対策

指定校推薦の面接試験に向けては、学校や塾の先生と10回近く練習を重ねました。「ドイツ語が好き」と志望理由に書いたからには、何を聞かれても答えられるように準備しました。本番ではドイツ人の先生から「ドイツ語で自己紹介をして」とリクエストされましたが、練習の甲斐あって、自分の言葉でしっかりと想いを伝えることができました。

 

中学生の皆さんへ

晴海総合は、普通科の高校よりも幅広い選択肢があり、挑戦のチャンスに溢れています。たとえ最初は自分には難しいかなと思うことでも、一生懸命取り組めば必ず何かにつながります。必修科目で基礎を固めつつ、自分で選んだ教科を心から楽しむ。そんな3年間を過ごせば、きっとあなただけの未来が見つかるはずです。

 

 

 

 

自国の文化を、多角的な視点から見つめ直す。家業での経験が学問への扉に。

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人文学部 日本東アジア文化学科 進学

 

特殊な環境から芽生えた、文化への誇り

私の実家は寺院のため、幼い頃からフランスなど海外から多くの方がお墓参りや見学に訪れる環境で育ちました。

実はもともと恥ずかしがり屋だったのですが、小学生の頃から父や祖父から「案内」というミッションを与えられ、外国人の方に英語も交えて日本の文化を伝えてきました。ボランティアガイドを務める祖父から歴史を教わる中で、自然と「自国の文化を正しく伝えたい」という誇りと、伝えることの楽しさを感じるようになりました。これが、大学で日本や東アジアの文化を学びたいと思った原点です。

 

専門分野のスペシャリストから学ぶ贅沢

晴海総合を選んだのは、母が1期生だったこともありますが、何より自分の好きな歴史の授業をたくさん取れることに魅力を感じたからです。本校には各科目に「スペシャリスト」と言えるほど専門知識が豊富な先生方が揃っています。

大学では、日本という国を内側からの視点だけでなく、歴史的に深い関わりのある東アジア近隣諸国の視点からも見つめ直したいと考えています。特に興味があるのは、日本の伝統的な着こなしや「粋(いき)」の文化です。やりたいことが多すぎてまだ絞りきれませんが、少人数で手厚い教育を受けられる武蔵大学で、じっくりと研究に没頭したいと思っています。

 

中学生の皆さんへ

晴海総合には、いい意味で「個性的で面白い人」がたくさんいます。違う系列で学ぶ友人たちと関わることで、自分にはない視点や知識をもらえるのが本当に楽しいです。

もし皆さんに「これが好き」というものがあるなら、この学校の先生方を「フル活用」してほしいと思います。豊富な図書資料や専門的な教室など、学びの資源はいくらでもあります。自分の興味を突き詰めたい人にとって、理想的な形になれる学校です。皆さんもこの場所で一生モノの興味を見つけてください。

 

 

 

 

 

「体育」を一生の仕事に。苦手な人にも運動の楽しさを伝える教員を目指して。

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体育学部 体育学科 進学

 

ライフプランで見つけた「自分だけの使命」

私は4月から東海大学の体育学部に進学し、将来は高校の保健体育教員を目指します。もともと体を動かすことが大好きでしたが、自分の進路を真剣に考え始めたのは、1年次の「ライフプラン(産業社会と人間)」の授業がきっかけでした。

「体育が好き」という気持ちと「人と接することが好き」という自分の特性を掛け合わせたとき、頭に浮かんだのは体育教員やスポーツトレーナーという道でした。そこでさらに深く考えたのは、「誰に、何を伝えたいか」ということです。トレーナーは運動が好きな人をさらに伸ばす仕事ですが、教員は運動が苦手な生徒とも向き合います。私は、体育に苦手意識を持つ人にこそ、運動を通じてポジティブな感情を持ってほしい。自分の好きな体育の魅力を広く伝えていけるのは教員の方だと思い、この道に決めました。

 

総合学科のメリットを最大限に活かした「戦略的」な選択

本校の魅力は、自分の目標に合わせて時間割を柔軟に変更できることです。実は2年次までは一般入試も視野に入れていたため、文学購読や政治・経済といった文系科目を中心に履修していました。しかし、3年次で「総合型選抜」に挑戦すると決めてからは、戦略的に体育科目を増やしました。

「スポーツⅡ(球技)」「スポーツⅢ(武道)」「レクリエーション実践」「総合保健体育(筋トレなど)」と、週に6時間以上も専門的な体育の授業を組み込み、徹底的に実技と知識を磨きました。これにより、得意分野で評定(成績)を大きく伸ばすことができ、自信を持って試験に臨むことができました。また、面接対策として委員会や執行部などの役職も経験し、大勢の前で話す力も養いました。

 

中学生の皆さんへ

晴海総合は、自分の進みたい方向に合わせて「自分だけの対策」ができる学校です。最初は進路に迷っていても大丈夫。ライフプランの授業や日々の選択科目の中で、きっと自分の強みが見つかります。先生方も、一人ひとりの希望に合わせて全力でサポートしてくれます。「これがやりたい!」という熱意がある人にとって、これほど心強い環境はありません。ぜひ、ここで皆さんの夢を形にしてください。

 

 

 

 

音楽の土台を支える「ベース」のように。厳しい言葉を糧に見つけた真実の道。

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音楽学部 演奏・創作学科 ジャズ専修 進学

 

ギターからベースへ、そしてジャズの深淵へ

小学生の頃にギターを始めましたが、どこか自分にはしっくりこない感覚がありました。そんな時、ベースを手にしてみると「これだ!」という衝撃がありました。曲の土台を支え、ドラムと共に音楽の骨組みを作るベース。派手なギターを支える「縁の下の力持ち」のような役割が、自分の性格にぴったりとマッチしたのです。

高校でもベース一筋で、30周年記念式典など様々な場面で演奏させていただきました。当初は周囲の勧めもあり、より安定した道としてクラシック専攻での進学を考えていた時期もありました。しかし、心の中ではポップスやジャズへの想いが消えず、親とも何度も衝突しました。

 

先生の「厳しい言葉」が、自分を本気にさせた

転機となったのは、音楽の先生からいただいた厳しい言葉でした。「今のままで、本当に後悔しないのか」。その問いかけが、自分の本心に蓋をしていた私を呼び覚ましてくれました。

「学校の外にいるプロのミュージシャンからも学びたい」と考え、現在は第一線で活躍するベーシストの方に師事しています。本気で音楽を志すなら、学校という枠に甘えてはいけない。その覚悟が決まってから、自分を最も厳しく磨ける場所を探し、日本でも有数のジャズ専修を持つ国立音楽大学への進学を決めました。アメリカ生まれのジャズは、フィジカルもフィーリングも日本とは全く異なります。その「本物」のエキスを自分のものにしたい。それが今の私の目標です。

 

中学生の皆さんへ

晴海総合の音楽系列は、楽しみながら学べる素晴らしい場所ですが、同時に「本気」が試される場所でもあります。自分で自分のやりたいことを突き進める覚悟があれば、これほど自由で刺激的な環境はありません。

総合型選抜や指定校推薦など、自分に合った受験方法を選べるのもこの学校の強みです。ただし、学校に頼り切るのではなく、自分から外の世界へ飛び出していく勇気を持ってください。厳しいことを言われることもあるかもしれませんが、それを乗り越えた先に、自分にしか出せない「音」が待っています。皆さんも、自分の信念を貫き通してください。