校長あいさつ
統括校長 佐藤 聖一
今の日本を取り巻く状況は、国内においては、能登半島おける震災や、物価高、運送業や建設業を始めとした二千二十四年問題に向き合う必要があります。また、世界を見渡すと、ウクライナや中東での出来事など、日本の国内外において、喫緊かつ解決困難な課題が多く、先行き不透明な状況が続いています。
この変化の激しい時代の中を逞しく、そして、しなやかに生き、リーダーとなり社会に貢献できる人を育てることが、八王子東高校のミッションです。
本校は、生徒の皆さんを、自らの力で伸びようとする「新しい芽」と考え、その芽を大切に育てるように、生徒一人一人の可能性を最大限まで伸ばすことを目指し、様々な教育活動を展開してきました。
開校以来、多くの若人が、この八王子東高校において、身に付けた幅広く深い教養と確かな学力、入学時から卒業時を見据え計画的に行われた進路指導、生徒が主体的に取り組む学校行事や部活動などを通して、自らの能力を開花させ、それぞれが抱く高い「志」を自分のものとし、実現してきました。
本校の特色は、様々な教育活動の一つ一つを丁寧に行うところにあります。
加えて、高校三年間を見通した探究活動は、生徒一人一人が自ら課題を見出し、各教科・科目の学びを融合させ、データ分析や論理的思考、仲間との協働作業を通して、より良い解決策を導き出す力やその解決策を伝える表現力等を身に付ける取組であり、学校全体で推進しています。
さらに、台湾やカナダ・トロント、本校をフィールドとする本校独自のグローバル教育は、豊かな国際感覚を身に付け、異文化を理解する若い感性に大きな刺激を与え、日本の現状を知り今後すべきことや新たな目標を考えるきっかけとなりうるものです。
今後も、これらの取組をさらに発展・進化させ、生徒が、変化の激しい社会に対応していくことに加え、地球規模の課題についても、その能力を存分に発揮し、解決に向けて取り組めるよう努力していきます。
さて、本校においては、9月上旬、しらかし祭(文化祭・体育祭)を予定通り開催しました。生徒は、良い面でのこだわりを持ち、仲間とともに制作活動に励み、祭当日も素晴らしいパフォーマンスを披露しました。
2学期の大きな学校行事では、残すところ2年生の修学旅行のみとなりました。
これらの学校行事を終えるごとに、秋が深まり生徒は「学習モード」に切り替えていきます。
貴重な一年間も半分が過ぎようとしています。
今後、進路実現に向け正念場を迎える3年生には、十分な取組ができるよう、学校として環境を整え準備を進めていきます。受験勉強は「団体戦」と言われますが、本校生徒においても、学校中心の生活を大切にする中で、3年間を共に過ごそうとする仲間とともに、「目標」の実現に向け、一丸となって乗り越えて欲しい。
1年生・2年生には、改めて日々の授業を大切に取り組み、幅広い教養を獲得すること、「探究活動」では、素朴な疑問や自らの興味や関心事を掘り下げる等して研究を深め推進していくこと、「国際理解(グローバル)」では、オンライン英会話の活用や英語検定への挑戦を通した英語力の向上、台湾(12月)やカナダ(3月)への渡航に向けた準備を進めていくことなど、生徒一人一人の力強さを増すべく、丁寧に教育活動を進めていきます。
2学期も、勉強をはじめ何事にも全力で取り組む、本校生徒を是非ご覧ください。
中学生の皆さんもぜひ八王子東高校で、将来の夢の実現に向けて素晴らしい仲間と一緒に自分を磨き高めましょう。
令和6年9月17日
統括校長 佐藤 聖一