校長あいさつ

今の日本を取り巻く状況は、少子高齢化や第四次産業革命、グローバル競争の激化、地球温暖化など、様々な課題が山積している状況です。こうした課題に向き合い、新たな価値を創造しながら、豊かな未来を切り拓いていくことが求められています。
この変化の激しい時代の中をしなやかにたくましく生き、リーダーとなって社会に貢献できる人物を育てることが、八王子東高校のミッションです。
本校は、生徒の皆さんを、自らの力で伸びようとする「新しい芽」と考え、その芽を大切にして生徒一人一人の可能性を最大限まで伸ばすことを目指し、様々な教育活動を展開してきました。
開校以来、多くの若人が、この八王子東高校において、質の高い授業により身に付けた幅広く深い教養や確かな学力、入学時から卒業時を見据え計画的に行われた進路指導、生徒が主体的に取り組む学校行事や部活動などを通して、自らの能力を開花させ、それぞれが抱く高い「志」を自分のものとし、実現してきました。
本校の特色は、様々な教育活動の一つ一つを丁寧に行うところにあります。
加えて、高校三年間を見通した探究活動は、各教科の学びと融合させ、生徒一人一人が自ら課題を見つけ、教科や科目を超えた知識を活用し、データ分析や論理的思考、仲間との協働作業を通して、より良い解決策を導き出す力やその解決策を伝える表現力等を身に付ける取組であり、学校全体で推進しています。
今後も、これらの取組をさらに発展・進化させ、生徒が、変化の激しい社会に対応していくことに加え、地球規模の課題についても、その能力を存分に発揮し、解決に向けて取り組めるよう努力していきます。
さて、この夏季休業期間中、本校生徒は、夏期講習や部活動、合宿、文化祭や体育祭の準備、公式戦やコンクールへの挑戦など、それぞれの活動に対して目的意識を持ち積極的に取り組みました。また、自宅における学習において、計画的・集中的に取り組み、成果を上げた生徒も多くいます。
目標に向け、果敢にチャレンジし、力を出し切る経験は、人を大きく成長させます。そのために、自分に見合った計画をたて、自ら学び、考え、創り出す取組を積む重ねることが大切です。
この2学期は、教科・科目の学びに加え、文化祭や体育祭をはじめとする学校行事、探究活動、グローバル教育など、ここまで取り組んできたことを成果としてまとめ、アウトプットしていく期間となります。こうした成果を是非ご覧いただければと思います。
今後、自己の進路実現に向け正念場を迎える3年生には、体調面を含め十分な準備ができるよう、また、2年生・1年生には、学習活動をはじめとし、部活動や委員会活動、行事等において、学校生活に正対し腰を据えた教育活動が展開できるよう、引き続き取り組んでまいります。
中学生の皆さんもぜひ八王子東高校で、将来の夢の実現に向けて素晴らしい仲間と一緒に自分を磨き高めてください。
統括校長 佐藤 聖一