渋谷学の紹介ページ

2021/11/22

渋谷学の紹介ページ

目次

〇「渋谷学※」とは?

しぶやがくん

  本校は令和3年4月より東京都教育委員会から「地域探究推進校」の指定を受け、学びの内容として校舎のある渋谷にスポットを当て、さまざまな教科の授業内容から「渋谷を科学する=渋谷学」と位置づけ、令和4年4月より授業をスタートいたします。
  本校の「渋谷学」を3年間通して学び、渋谷を様々な角度から見ることで現状や課題を探究し、グループワークなどにより高校生の力で課題解決していき、卒業後は渋谷で活躍する人材育成を目指します。
※渋谷学とは、渋谷区に立地する國學院大學のさまざまな研究者がチームを組み、それぞれの学問から渋谷を研究するプロジェクトで、同大の登録商標です。

〇魅力ある渋谷区

しぶやがくん

  渋谷区は魅力にあふれています。
「最先端技術と古き日本の面影が入り混じる街」
「若者文化や流行の発信地」
「美術館や劇場、ライブハウスなどが集まる文化・芸術の街」
「海外から訪れる人々と地域住民が織りなす多様な賑わい・交流」
「明治神宮や代々木公園、新宿御苑などに代表される大規模なオープンスペースと豊かな緑」
見る角度によって多種多様な顔を見せてくれます。
成熟した国際都市に向けて今もなお進化し続ける渋谷。
そんな渋谷についてさまざまな教科の視点から科学していきましょう。

〇実際の授業では?

ビジネス基礎

  1年生では、商業科目であるビジネス基礎を学びます。ビジネス基礎は商業科目のなかで、はじめに学習するべき科目です。
学ぶ内容は次のようなものになります。

「経済と流通」・「ビジネスの担い手」・「企業活動」・「ビジネスと売買取引」・「売買に関する計算」・「ビジネスとコミュニケーション」

  ビジネス基礎では、渋谷学の基本となる「渋谷を知ること」から始めていきます。1年生で渋谷を知り、2年生・3年生の授業につなげていきます。 3年間を通して渋谷学を学ぶことで、ビジネスの知識や技能を身につけ、地域(渋谷)に貢献することのできる人材になってもらいます。



・ビジネス基礎で行う渋谷学について

  谷地域を拠点として活動する企業について調べます。実際に企業に取材を行って、企業やビジネスの現状・課題を調査します。最終的に調査した内容をまとめて成果を発表します。

・企業への取材について

  企業にアポイントメントを取り、取材を行います。アポイントメントの取り方は電話やメール、SNSを使うなど様々です。取材はコロナ禍ということもあり、電話やオンラインで行うことがほとんどでした。状況次第では実際に企業に訪問して、取材を行うことができるかもしれません。

ビジネスアイデア


  ビジネスアイデアは、1年生で勉強した「ビジネス基礎」の知識をもとに、実際にビジネスを考案し、実行する授業です。
  1学期は、「10代が渋谷にたくさん来るためのアイデア」をテーマとし、渋谷にある様々な課題(問題)をビジネスチャンスとして捉え、課題を解決できるビジネスを考案します。
  2学期は、東京商工会議所や地元企業と連携し、ビジネスのしくみや実際のお仕事などの貴重なお話を聞くことができます。そこで得た知識を、自分たちが考案したビジネスに取り入れることで、アイデアにより実現性を持たせ、実際に行います。
  3学期は、実際に行ったビジネスの成果を同級生や後輩に向けてプレゼンテーションします。



・この夏の体験授業について

  2021年の夏季体験授業では、このビジネスアイデアの内容の一部を簡略化して中学生の皆さんに実際に体験してもらいました。実際の授業では、渋谷の課題を発見するには渋谷に関する知識が必要不可欠です。まずは、渋谷区全体の理解を深める授業を行います。渋谷区をいくつかのエリアに分け、各グループでエリアの特徴を考察したあと、各エリアに訪れる消費者の属性を検討してターゲット層を決定し、エリアごとの課題を考えていきます。グループで調べた内容は、その都度全体で情報共有を行うので、一人ひとりが渋谷区全体の特徴を捉えることができます。

  このように、ビジネスアイデアでは一年間を通して課題解決型の授業を行います。とはいえ、パッと良いアイデアが思いつくというケースは稀です。そこで先生たちが、効率的にアイデアをまとめたり、分析を行うことができるフレームワークの方法を紹介します。それを一緒に実践していくことで、自分たちのアイデアをブラッシュアップをしていきます。また、今までにない視点に立つことで、新たなビジネスの可能性に気づくこともあります。