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東京都立桜修館中等教育学校

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2024/03/13 学校生活

【令和5年度第三回生徒大会 自治会会長あいさつ】

【令和5年度第三回生徒大会 自治会会長あいさつ】
こんにちは。16期自治会会長の脇田真優です。 
今私たちは作られた当たり前の中にいます。これは皆さんに今日、一番認識して帰ってほしいことです。10期自治会長の言葉を借りるなら、「当たり前は当たり前じゃない」自治会役員の一人としては桜修館生に意識してほしいことはこの言葉につきます。 
 
桜修館の良さ、桜修館らしさとはなんでしょうか。桜修館をアピールするとしたらなんと言いますか。4年間の自治会役員生活の中で私は多くの学校と交流し、桜修館がいかに自由かを知りました。そして、その自由さこそ、桜修館の良さであると私は思い、この校風に誇りを持っています。 
三大行事は生徒が企画から行い、指示を出すのも、指示を受けクラスを仕切るのも生徒です。他にも委員会・部活の中の活動もそうです。そして、生徒にとって最大の自由は会計制度にあります。多くの学校では先生が管理し、生徒には関与できないものを、桜修館では生徒が管理し、生徒の意見が反映されるようになっています。これは他の学校にはそう簡単にあるものではありません。みなさん、この特別さを認識していましたか。
 
しかし、この誇りである自由はこれまでの先輩が築き上げてきた自治によって守れてきたものです。無条件にあるものではありません。当たり前にある自由は当たり前にそこにあるのではなく、生徒一人一人の自治によって、与えられているものです。 
 
一度考えてみてください。なぜ、生徒が行事を作ることができるのか、会計の仕事をできるのか、生徒主体の学校でいられるのか。そして、なぜ、学校全体として見れば、先生がやった方が早いことも、生徒に任してくれているのか。 
それは、私たちに信頼をおいてくれているからです。しかし、最近の桜修館ではこの感覚が無い人が増えている気がします。誰もがこの事実を実感し、保とうとしなければこの自由はいつか無くなるでしょう。 
 
今回の自治会では、「ルールを守ること」について多く言及してきました。本来であれば自治会は生徒の意見を先生側に伝え、自由を広げる役割だと思います。しかし、今あるルールやマナーを守れていない状況で自由を広げる権利はありません。私はここを崩しては本来の「自由と自治」は繋いでいけないと思い、今回厳しい内容の自治週間を設けました。私たち14期はコロナ前を知っている最後の学年だからこそ、みなさんにここを伝えたかったのです。来年度も自治週間をしてほしいとの声が上がりましたが、きっと、自由をもっと広げる期間であるべきです。今年度はそのための基盤を作ったつもりです。 
桜修館の良さを残していくことができるのは、生徒しかいません。変わっていく先生の中でどのように生徒主体の校風を残していくか、生徒一人一人がこの今ある当たり前を当たり前だと思わず、桜修館の良さを残していこうと、一つ一つの代で認識し、引き継いでいくことが重要だと思います。 
コロナが明け、コロナ前と変わったことも多いでしょう。今後も時代は変わっていきます。でも、そんな中でも桜修館の良さは生徒主体の校風だと言い続けられるよう、工夫していくべきなのです。時代に合わせて考え方は当然変わっていきます。でも、根幹である、自由への誇りと当たり前は当たり前ではないという感覚は引き継いでいかなければならないのです。そして、その気持ちに基づいた行動こそが「自由と自治」だと言えるのではないでしょうか。 
当たり前は私たちが作るのだと今日、心に刻み帰ってください。皆さんの作る未来の桜修館を期待しています。 
 
最後に、これまで支えてくださった生徒部をはじめとする先生方、急な招集に意見を持って参加してくれた中央委員・幹部、相談にのってくれたお友達、詰込みすぎた仕事にしっかりと取り組んでくれた役員、そして生徒のみなさん1年間、4年間ありがとうございました。 

脇田真優