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東京都子供政策連携室が実施する「令和4年度子供政策先進事例国高校生派遣研修」に本校の5年生8名が選ばれ、12月18日(日)~22日(木)に、フィンランド共和国の首都ヘルシンキを訪問しました。
この研修は、「幸福度が高いフィンランドの子供たちとお互いの魅力について伝え合うとともに、子供目線でフィンランドの先進的な取組を学び、今後の政策形成に活用していく」ことを目指して実施されたものです。
事前に都庁で、コーディネーターの指導の下、「ネウボラ」といった子供政策や背景となるフィンランドの歴史・文化等を学びました。
12月18日(日)に羽田空港を発って翌19日(月)にヘルシンキに到着し、さっそく現地視察を行いました。
「世界一の公共図書館」とも称される、ヘルシンキ中央図書館です。
ヘルシンキ大聖堂です。
ヘルシンキ大聖堂向かいのレストランで、現地で初の昼食です。
フィンランド法務省で、子どもオンブズマン(子どもの権利と最善の利益の実現を促進するための自律的かつ独立した機関で、立法と意思決定において子どもの立場と権利が考慮されるようにする役割を担っています)のエリナ・ペッカリネン氏との意見交換を行いました。
12月20日(火)は、まず、フィンランド国立教育研究所の矢田匠氏との意見交換を行いました。
続いて、エスポー湾高校(言語教育に重点を置いた総合高校です)を訪問し、授業見学と交流を行いました。
サウナ体験です。電気サウナとスモークサウナの2種類を体験しましたが、スモークサウナを体験できるのはヘルシンキ市内でも数店舗しかなく、フィンランドでも珍しい本格的なサウナを体験することができました。湖の一部に穴をあけてもらい、そこでクールダウンしました。
12月21日(水)、フィンランド国会を訪問しました。
国会議事堂で採決の様子を見学しました。
開発協力・外国貿易大臣のヴィッレ・スキンナリ氏との面会です。
大臣からは、社会で最重要なのは教育であること、イノベーションやサステナビリティなどをはじめ、日本との関係や交流をさらに深めていくことに対する希望といったお話を伺いました。
続いて、アールト大学デザインファクトリー(製品製作やデザイン開発に関する教育研究機関)を視察し、意見交換を行いました。
エスポー市青少年議会のメンバーとの意見交換です。フィンランドにおいて青少年議会は地方自治法に基づき設置され、13歳から18歳までの若者で構成されます。福祉・健康・学習・生活環境・住宅等に関する事項のほか、子どもや若者にとって重要な事項について、自治体の様々な部門の計画・準備・実施・監視に影響を与える機会が与えられています。
「子ども目線でフィンランドは良い国であるか」という本校生徒からの質問に対し、青少年議会のメンバーから「Finland is a tool to get what you want.(フィンランドは、あなたが欲しいものを得るためのツールである)」との回答をいただきました。
生徒たちは、この貴重な経験を通じて多くのことを学び、帰国の途につき、翌12月22日(木)に無事帰国しました。