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東京都立新島高等学校

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2023/12/13 行事報告

【3日目報告】令和5年度 多文化共生海外派遣研修 (エジプトコース)

 12月12日(水)はE-JUST(エジプト日本科学技術大学)のキャンパスツアーに参加しました。E-JUSTはエジプト・日本政府の二国間協定により、最先端の科学技術を研究する大学機関です。アフリカ、中東、エジプト国内を牽引する国際大学を目指しており、ツアーの前半では、E-JUSTの国際化に向けた取り組みについての講義を受けました。2009年に設立した当初は科学技術研究を行う大学院からスタートし、現在では学部生(大学生)も受け入れるようになりました。アフリカ諸外国とも提携しており、そこから入学する学生のほとんどがフルスカラシップ(学生寮、食事費などを含め授業料が無料)でやって来ます。講義の中で、このような支援を可能にするのは、昨日の大成建設と同様、こういった教育や研究の分野においても日本が新興国を支援しているからだという知りました。

 講義のあとは大学構内を散策し、その後、当大学の大学院生と交流を行いました。なかには、日本の交換留学生として大学生、大学院生だった学生が何人もいて、日本についてよく知っていてとても驚きました。「海外で仕事や勉強をすることでどんな恩恵を授かるか」や「海外での研究や仕事するとなるとどんな困難があるか」などディスカッションを行いましたが、彼らに比べ海外経験が浅い日本の高校生にとって自分の考えを言葉にすることの難しさを実感し、コミュニケーション力に加え、英語で思いを伝えるための能力といった「言葉の壁」を体験する良い機会だったと思います。

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 午後はE-JUSTで考学の研究をしている菊池教授のお話を聞き、その後は世界遺産のアブ・メラ遺跡を訪れました。エジプト人の多くはイスラム教に属していますが、アブ・メラはもともとキリスト教徒の巡礼や洗礼のために訪れる人たちの聖地であることを知り興味深かったです。しかし、世界遺産に登録されてはいるものの経費をかけた管理の難しさや、気候により風化が進むなど維持が難しいことを学びました。

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