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2026/05/18 全閲覧者向け
見えないものに気づく力を育てる ― 論理国語の授業一例より
本校の論理国語の授業の一例を紹介します。
論理国語では、文章の内容理解にとどまらず、筆者の主張や論の構造を捉え、自分の考えを言葉で表現する力を育てる授業を行っています。
今回紹介する授業では、教科書に掲載されている、桑子敏雄「霧の風景」をもとに、「風景はどのように成立しているのか」という問いについて考えました。
まず、生徒たちは本文を読み取り、主張と根拠、さらに比喩表現がどのように抽象化されているかを整理します。
そのうえで、本文にあった長谷川等伯の「松林図」を踏まえた読解を応用し、浮世絵「富嶽三十六景」を題材に、「何が見えにくさを生み、どのような条件で対象が見えてくるのか」を考察しました。
活動では、見え方の違いを手がかりに、読解時に本文理解で得た、風景を「対象・空間・見る者の関係」として捉え、その気づきを具体的な言葉で説明することに取り組みました。
さらに、ペアで説明し合い、相手の説明をもとに絵を再現することで、「どこまで伝わったか」「何が不足していたか」を確かめ、自分の思考や表現を見直していきました。
このような学びを通して、生徒は
- 根拠に基づいて読み取る力
- 抽象的な内容を整理し考える力
- 相手に伝わるように表現する力 を身につけていきました。
教室では、「どう言えば伝わるだろう」「なぜ自分はここに注目したのだろう」といった問いを大切にしながら、落ち着いた中にも温かな学び合いが生まれました。
生徒が記載した、ふりかえりの記述では、本文の読解で得られた、「五感」を刺激している描写への観点を学び、実際に活用できた様子が見られました。
本校では、このように一人ひとりの読みや気づきを大切にしながら、他者とともに思考を深めていく授業を行っています。
今年度初めての授業公開は、6月13日(土)の3~4時間目に実施します。実際の学びの様子を、ぜひ教室でご覧ください。
在校生保護者の皆様は予約不要、中学生や中学生の保護者の皆様は別途、ニュース欄の5月15日付の「【6/13(土)第1回 授業公開のお知らせ】」に掲載しておりますフォームから、事前申し込みをいただいております。(受付の混雑緩和のため。)
皆さまのご来校を心よりお待ちしております。
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