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東京都立国分寺高等学校

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2026/02/24 学習活動

【学習活動】ちょっとだけ横断型授業実践~57期「現代の国語」×生物×倫理×地理

 探究的な学びを、まずは授業から提供していこうと、創作や論述を授業の成果物として取り組んできました。今回は、1年生の「現代の国語」の授業において、他教科の先生方の協力を得て、小さな規模で横断的な学びの機会をデザインしてみました。

 単元は「論理的な文章を使って、板書計画と予想問題を作ってみる」

 教材は岩井克人「『経済』の論理/『環境』の倫理」と藤田省三「『安楽』への全体主義」の弐作品を取り上げました。

 前者では理科の先生に、後者は社会科の先生に授業の中に入っていただき、導入部分で「現在の環境問題」を、後者は社会の先生に「全体主義」について10分程度、講義形式で入っていただきました。

 

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 環境についてのお話は生物基礎などで学んできたことと紐づけて、この教材で問われているもの以上にシビアな現状や未来予想図が世界中に点在していることを改めて知ることとなりました。生徒たちの振り返りの中には「生物の先生はもう今から節約や節電をしても間に合わないみたいなことをおっしゃっていたけれど、それでも未来世代のために、高校生でも無駄遣いしないとか電気をこまめに消すことはできる」というコメントがありました。

 

 「全体主義」については、すでに1学期に歴史総合で学習済みなので、それを確認しながら、これから進級して世界史や倫理などを学習するにあたって、どのようなことを学んでいくのかや、「全体主義」の一般的な語義以上の歴史的な背景をご教示いただきました。

 

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 今回の単元はいずれも、語句や表現が難易度の高いものでしたが、他教科の観点を含めて、これまで積み上げてきた論理的思考、および記述力を駆使して段落ごとの板書計画や定期考査の予想問題作成に挑戦しました。提出されたものをみると、なかなか鋭いところに傍線が引かれていたり、選択問題の解答根拠を丁寧に示しているものもあり、この一年の成長を自ら肌で感じたというふりかえりが散見されました。一方で、それでもやはり完璧には読解できないところがあったという課題も残りました。

 

画像5生徒の成果物

 

 しかし、それは、この単元ですべてが終わりではなく来年、再来年と続く評論文学習につながる読む技術と、質の高い知識を獲得できたのではないか、と考えます。今回の教材が礎となって、これから出会う文章の読解にきっと役立つ知恵として、57期生たちの背中を押してくれるのではないかと思います。

国語科 齋藤