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過日、1年2年防災探究チームで学校に隣接する地域の炊き出し防災訓練に参加しました。
この日は天候もよく、暖かい一日でした。

学校すぐ近くの新町ひばり公園で実施され、消防車も来ており、近くに住む住民の皆さんが朝早くからかなりたくさん集まっていました。そこで気づいたのは、この地域は小さな子供がいる家庭がとても多いことです。いざという時に子供たちを守るために新町町内会でこのような訓練が行われているのだろうと思いました。新町ひばり公園はとても小さな公園ですが、そこに設置されているものは最新の防災機能を備えたものでした。
災害時にこの公園で炊き出しができるように、普段はベンチになってるものが実は「かまどベンチ」と呼ばれるものでした。訓練でこのベンチを使ってお湯を沸かし、レトルトカレーやパックご飯を温めたり、ウインナーを焼いて、集まった人たちに配布します。

またマンホールの上に仮設トイレができるようになっており、普段の公園の様子からは想像つかない機能や設備がありました。またこの公園には、先日訪れた農家さんのところにもあった、井戸を利用した災害時給水ポンプもあります。国分寺市はこのように街や地域が連携してこうした防災の取り組みが進んでいるのではないかと思い、私たちの探究活動のビジョンがより具体的になりました。また消防署の方ともお話をさせていただき、「高校生主体の防災訓練」を企画提案し、今後連携協力、アドバイスをいただけるようにお願いしました。
今回、印象的だったのは、訓練時に各住宅の玄関先に黄色い「安全カード」と呼ばれるものが掲示されていたことです。地域の方にうかがったところ、新町町内会で開発作成したもので、他の町内会でも徐々に採用されているとのことでした。

こうした訓練がこんなに近くで定期的に行われていることを私たちはこんなに近くにいながら今まで知りませんでした。今回、この訓練に参加してみて、災害時学校は避難所として本当に機能するのか、高校生の私たちはパニックで混乱しないか、学校の避難訓練は今まで通りでいいか、地域と連携しなくてもいいのかなどいろんな考えがめぐり、こうしたイベントの重要性を強く実感しました。
(参加生徒代表 文責:齋藤美帆)