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東京都立国分寺高等学校

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2025/08/17 SSH

【SSH探究活動】ふくしま震災遺構フィールドワーク事前学習③

東京都復興記念館 訪問見学レポート

 

 8月3日(日)、フィールドワークの事前学習として、東京・両国にある東京都立横網町公園内の「東京都復興記念館」を訪れました。

 ここでは、1923年(大正12年)に発生した関東大震災に関する写真や図表、実物資料などが展示されており、当時の被害の大きさや復興の様子を学ぶことができます。

 

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 館内で特に印象に残ったのは、震災後に世界中から寄せられた支援の数々です。オーストリアやフランスから届けられた医療器具、日本国内や中国、朝鮮半島からの毛布や食器類、アメリカで発行された日本救援のビラや新聞記事などが展示されていました。

 記念館に入ってすぐに目にした震災直後の写真には、建物がほとんど崩れ落ちていて、言葉を失うほどの衝撃を受けました。「どうやってここから復興したのだろう?」という疑問が浮かびましたが、展示されていた支援物資や義援金の数々を見て、その答えが少し見えた気がしました。災害は多くの命を奪い、深い傷を残しますが、人々の思いやりは国境を越えて、復興への力となるのだと強く感じました。

 

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 2週間後には、福島の震災遺構フィールドワークが控えています。関東大震災から約100年、東日本大震災から約14年が経ちました。今回の事前学習を通して、震災を「過去の出来事」として終わらせるのではなく、「これから」を考えるきっかけにすることの大切さを実感しました。

 東京都復興記念館で学んだことを、福島でのフィールドワークにしっかりと活かしていきたいと思います。

                     1年 舟橋 武志(文責 齋藤美帆)