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今年3月、本校の2年生6名が「防災探究プロジェクト」を引き継ぎ、8月に福島県の震災遺構をめぐるフィールドワークを企画・実施することとなりました。今回は、1年生を含めた希望者17名が参加し、現地では原発災害伝承館や震災遺構となっている小学校の訪問見学に加え、地元自治体や大学の協力のもと、福島県内の高校との意見交換・交流も予定されています。
このフィールドワークに先立ち、東日本大震災や福島県についての理解を深めるため、事前学習の機会を設けました。これまではオンラインを中心に、大学や地元コーディネーターとの打ち合わせを重ねてきましたが、今回は初めての対面学習として、7月13日(土)に本校で事前学習会を実施しました。
当日は、桜美林大学教育探究科学群の大学生3名をお招きし、参加希望の生徒を対象にした対話型のセッションを行いました。以下は、参加生徒による報告です。
学生の皆さんと
◆ 生徒レポート
7月13日(土)、福島フィールドワークに参加予定の生徒の中から希望者が集まり、桜美林大学の「硬さと柔らかさのチーム」の大学生のみなさんと事前学習を行いました。短い時間でしたが、多くの学びがありました。
特に心に残ったのは、「私たちが原発について学ぶために福島を訪れることを、現地の人はどう受け止めるのか」「私たちはどのような立場でこの場所に立つのか」を考える必要がある、という言葉です。大切な視点であるにもかかわらず、私はこれまで深く考えられていなかったことに気づかされました。
また、大学生の方々の話を通して、学んでいく中で自分の意見が変化していくこと、その過程を記録しておくことの大切さも学びました。新しい知識や視点に触れることで、以前の考えが薄れてしまうことがあります。だからこそ、気づきや感じたことをノートにメモする習慣をつけ、自分の中の「軸」を持って学びを深めていきたいと思いました。
さらに、実際に原発に関する研究をしている大学生の話もとても興味深く、自分も何かテーマを決めて取り組みたいという気持ちが強くなりました。なかには高校生の頃から原発について研究していた方もいて、大きな刺激を受けました。
今回の事前学習で得た学びを今後のフィールドワークに活かせるよう、これからの準備をしっかり進めていきたいと思います。
報告:1年 柿崎和奏
文責:プロジェクト顧問 齋藤