ブンジサッカーのリーグ戦
8月28日から二学期が始まりました。9月から高校サッカー最大の目標である選手権一次予選が始まり、また、各カテゴリーのリーグ戦が再開します。
ブンジサッカーはインターハイ予選の結果から選手権は10月から始まる二次予選からの登場になるため、リーグ戦が昇降格だけでなく、二次予選への大切なステップになります。夏休み末、新学期始めの8月下旬に練習試合を行い、新しく編成された各カテゴリーの強化を行いました。
一方で、10日の合唱祭、12、13日の文化祭、13日の中夜祭、15日の体育祭と四祭を一週間で一気に行う国分寺高校最大の伝統行事である木もれ陽祭の準備も熱を帯びてきます。活動時間と場所に大きな制約がありますが、工夫をしながらリーグ戦への準備も怠りません。
先陣は2日のT5リーグ攻玉社戦です。優勝を狙うためにも落とせない一戦となりました。攻玉社は選手権一次予選を控えたチームで前線にスピードがあり、立ち上がり4分で先制されました。この一撃で目が覚めたかエンジンがかかり相手の裏が取れ始め、12分にサイドを突破し、クロスをうまく合わせ同点に追いつきました。その後も攻める展開が続きましたが、外側からのシュートが多く、なかなか崩せる展開にならずに前半を終えました。

写真① ゴールを喜び合うブンジの選手達
後半はメンバーチェンジをしながらチャンスをうかがいますが、パスがつながらずに苦しい展開となりました。その中で17分に素晴らしい裏取りのパスから抜け出しループシュートにより勝ち越しうまく逃げ切れるかと思われましたが38分に相手クロスをクリアしきれず痛恨のオウンゴールを献上し、2-2の引き分けに終わりました。1年生も出場し存在感を見せましたが、今後に向けて3年生の奮起が望まれるゲームとなりました。

写真② 連携して相手を追い込む3年生と1年生
続いて4日にはT4リーグ対日体大荏原との試合が行われました。インターハイではブンジが勝ち、今回はその再戦となりました。雨の中での試合となり、お互いにリスクを避けた戦いでしたが選手権一次予選を控え、フィジカルに勝る日体大荏原がペースを握りました。ブンジもカウンターを繰り出しますが、なかなかシュートまで至りません。
写真③ ゴールを狙うブンジの選手達
後半は苦し紛れのファウルで相手を止めるという苦しい展開となり、20分にゴール前でFKを与えてしまい、直接決められて先制されてしまいました。選手交代も実らず、チャンスも作れず、0-1で敗れ、シュート数も2対12の完敗でした。二次予選からの登場とはいえ、初戦まで1か月余りです。大きな課題を突き付けられる敗戦となりました。

写真④ 果敢にボールにチャレンジするブンジの選手達
そして、6日にはYL1の成蹊戦です。こちらも選手権一次予選を間近にしたチームに挑みますが、下位に低迷しているので3勝目を挙げ上位に浮上したいところです。
この日も雨天で、人工芝グラウンドとはいえスリッピーなピッチコンディションでした。成蹊は体格に恵まれており、空中戦でも苦戦を強いられました。7分にCKから得点を許し、その後も押し込まれる展開が続きサイドからのクロスも跳ね返され、チャンスをつかめないまま0-1で前半が終了しました。

写真⑤ 球際で相手と競り合うブンジの選手
後半に入り、10分に追加点を奪われてから選手交代、ポジションの交代と挽回の手を打ち、次第にボールが回り始め惜しいシュートが打てるようになり、終了直前に中盤から相手を崩しクリーンシュートで1点差としましたが、ここでタイムアップとなり1-2での敗戦となりました。雨の中、声を張り上げ応援をしてくれた1年生に勝利を届けられず残念でしたが、交代で入った4人の1年生も活躍し、次節での勝利が期待されます。

写真⑥ ボールを追いかける1年生
それぞれのカテゴリー再開初戦は勝利を掴めませんでしたが、次節に向けてしっかりと準備をして、それを選手権二次につなげていきます。木もれ陽祭は、体育祭が雨天順延のため18日の開催となりましたが、その合間を縫ってのトレーニングも熱を帯びてきました。一次予選も進み、その結果を聞きながら気持ちが引き締まる思いになってきました。順調に進めば23日に二次予選の組み合わせが決まります。いよいよ集大成となってきますが、まだまだ前進を続けるブンジサッカーに変わらぬご声援をお願いします。
久々になりましたがブンジサッカーOBメッセージをお送りします。
第9回は、52期生の荒井君です。荒井君は国分寺高校在学中にはGKとしてTリーグ、選手権で活躍しました。学業も優秀で、現役で東京都立大学に進み数学教員を目指し学問に励んでいますが、大学では心機一転体育会ヨット部に所属して新しい境地を開いています。
今年6月には、国分寺高校に教育実習に来て、三週間後輩に数学を教え、部活動の指導にも尽力してくれました。

写真⑦ ヨット部で活躍する荒井君
こんにちは。2026年度教育実習生としてお世話になりました、52期の荒井亮将と申します。
まず初めに、実習期間中の部活動指導を快く受け入れてくださった先生方に、心より感謝申し上げます。
教育実習を通して教員という立場から母校を訪れ、部活動見学や恩師との再会を経験する中で、OBになってから大学生として過ごしてきた現在の自分と、母校で過ごしていた当時の自分を改めて振り返る機会をいただきました。今回は、高校当時を振り返りながら、OBとしての現在を綴らせていただきます。拙い文章ですが、最後までお付き合いいただければ幸いです。
私は2023年にブンジを卒業後、東京都立大学に入学しました。もともと大学でもサッカーを続けるつもりでいましたが、新歓(高校でいう仮入部)でヨットに出会い、気づいたらヨットに没頭し、今ではもうほとんど海に住み着いているような生活を送っています。
正直、サッカーから一度離れた自分がこの場で筆を執らせていただくのは少々気が引けるところもありますが、だからこそ少し離れたところからブンジサッカー時代を見つめ直すことで、現役生や、これからブンジサッカーに興味を持ってくれる中学生の方々に、何か一つでもプラスになるものをお伝えできればと思っています。
教育実習期間、第二学年の探究の時間に、サッカー部のある生徒からこのような質問をいただきました。
「将来やりたいことが見つからないんです。荒井先生はどうやって将来を決めたんですか?」
多くの高校生が進路選択の際に直面する問題かと思います。中には既にやりたいことが決まっていて、もうそれに向かって進み始めている高校生もいるかもしれません。その人たちにとってそれはそれで大変素晴らしいと思います。自分はそうではなかったのでそういう人たちを非常に尊敬します。
この質問を受けた時、私はすぐには答えられなかったので、自分の過去の選択、とりわけ高校時代について振り返ってみました。
そもそも私がブンジに入学した理由は、「①サッカーをまじめにやっている」「②進学校である」の2点です。サッカー部員のマジョリティがこの理由でブンジサッカーを選んだんじゃないでしょうか。自分は中学では中体連でサッカーをやっていて、背が高いという理由だけで色々良い経験をさせていただき、完全に井の中の蛙状態でした。当然高校では自分よりハイレベルな人たちばかりでしたが、「自分はサッカーをするためにここに来たんだ」くらいの気持ちでいたのでやる気は十分負けてなかったと思います。


写真⑧⑨ 現役時代GKとして活躍する荒井君
実際自分の高校3年間はサッカー部の活動が大半を占めています。とても充実して楽しかった3年間ですが、唯一の後悔は、伸び悩んでいる時や挫折したときなど、苦しい時に柔軟な考えができなかったことです。
自分は大変ありがたいことに2年生の時に正GKを務めさせていただいておりました。その時は先輩についていくのに精いっぱいで、思考することを放棄していました。そして壁に当たる度その解決を後回しにし、それが癖になって繰り返していたら気づいた頃には3年生になっていて、私は自分の引退試合をベンチで眺めておりました。
そして大学生になって、ヨットに出会って、ひたすら楽しくて、辛いことも苦しいことも忘れて、毎日海に通っていて、ある時ふと思いました。
「今こんなに楽しいけど、高校時代はサッカーの何が楽しかったんだろうか」
もともと兄の影響でサッカーを始めて、なんとなく続けてきたけど、当時はサッカーをやる目的を見失っていたように思います。
もちろんサッカーは大好きです。プレーするのも観戦するのも大好きです。でも当時は「ブンジでサッカーをする」という手段を目的と履き違えてしまっていたので、挫折したときに路頭に迷ってしまったのだと思います。
私のヨットの原点は、「自然を味方につけて乗り物を駆使する難しさ」と「世界中どこへでもつながっているという解放感」です。東京都立大学体育会ヨット部でヨットをすることは手段にすぎません。だから熱中症で倒れても自然が牙をむいてきても、原点を理解している私にとっては全て最高に楽しいイベントです。(※熱中症は危険です。)高校時代も、自分のサッカーの原点を振り返って柔軟に考えることができたら、もっともっと楽しむことができたのではないかと思います。

写真⑩ 巧みにヨットを操る荒井君
さて、話が逸れてしまいました。「やりたいことが見つからない」に対する答えですが、私の結論は「やりたいことがある奴なんてほんの一握りだ」です。本当にやりたいことが見つかっている人ならば、その目的を達成するためにもうすでに動いているのです。
そして、やりたいことが見つからない人は逆に「これだけは絶対やりたくない」を考えるべきでしょう。
その上で自分の理想に近づけるために、楽しいと思えることや誰にも負けないくらい好きなことなどと照らし合わせて、「これなら楽しめそう」ということを探すことができたのなら最高です。
人生何があるかわかりません。大学でもサッカーを続けようと思っていたけれどヨットに熱中していた奴や、わざわざ難しい数Ⅲまで学んで理系に進んだのに普通に文系就職した奴もいます。
「やりたいことは何だろうか」という問に頭を悩ますのではなく、柔軟に考えてあげるべきです。私なら自分が本気で楽しめるもの探し、自分の原点とするものを見つけることができたら、きっとそれはその人の未来を間違いなく明るいものにしてくれると思います。人それぞれ考え方は違うと思いますが、少なくとも私は、高校と大学での部活動の捉え方の違いを通して、これが今現段階の私の答えだと思っています。
ブンジ生へ
3週間という短い期間にもかかわらず、見ず知らずの学生と仲良くしてくれてありがとうございました。辛い時や挫折したときは、ぜひ自分がサッカーをやっている原点について考えてみてください。時にすぐ近くの人に相談してみるのもいいでしょう。本気で質問したら本気で向き合ってくれる素晴らしい指導者の方々がいらっしゃいます。経験豊富な先生方でもいいし、年齢が近い学生コーチでもいいです。必ずあなたの人生にプラスになるものを教えてくれると思います。皆さんの活躍を心から応援しています!
先生方へ
3年間「ザ・思春期boy」な私でしたが、今では酒を飲み、ヨットに明け暮れるなど、それなりに人生を楽しんでいます。
高校三年間、都立高校の泥臭い戦い方を通して、がむしゃらに頑張ることを学びました。これは私にとって大きな財産です。
あの頃はただ必死にボールを追いかけていただけでしたが、卒業して時間が経った今振り返ると、あの3年間で学んだことが、今の自分を形作っているのだと感じます。本当にありがとうございました。
ブンジへの入学を検討されている方へ
国分寺高校は、生徒一人ひとりの人生を大きく変えてくれる場所だと確信しています。
生徒の多くが「頑張ることができる」人たちなので、何かに打ち込むには最高の環境です。
ぜひブンジで青春を謳歌してほしいと思います!!
皆さまにおかれましても、どうかお身体に気をつけてお過ごしください。これからもブンジサッカーの益々の発展を、心より願っております。最後までお読みいただき、ありがとうございました。