生物部 伊豆大島で夏合宿をしました!
2024/08/05
生物部 伊豆大島で夏合宿をしました!
7月22日(月)~25(木)、生物部員26名で夏合宿を行いました。
23日:三原山のカルデラの散策(写真1)
伊豆大島は島全体が活火山。その中でも「三原山」は島の中央に位置し、島民に御神火様(ごじんかさま)として崇められてきた、まさに伊豆大島のシンボルともいえる山です。今回は都立大島高等学校 菊池篤先生のガイドのもと、班ごとに植生調査も行いながら散策しました。三原山頂口からスタートし、最初は舗装された遊歩道を進みますが、山頂から火口一周へと続く道から溶岩やスコリアがひしめく砂利の道が続きます。植生調査火口の一部を回り、裏砂漠地帯を抜けて森へと続く道へ、最終的に大島温泉ホテルにゴールしました。
感想 カルデラの植生調査など、なかなか触れる機会のない貴重な体験ができ、とても充実した時間だった。溶岩の形から過去の噴火の様子を推測することができるということも、実際に自分の目で見て確認できて、火山活動に対する関心が高まった。同じような見た目の岩石でも、全く違う過程があり、その積み重ねが三原山を形成しているのを肌で感じられ、良い経験になった。
感想 過去に起こった三原山のカルデラ付近の植生について以前から興味があったため、絶好の機会となった。固まった溶岩流ごつごつとした溶岩流に力強く植生する伊豆七島の植物(ハチジョウイタドリ)などについてガイドの先生からお話をいただき、島に住む動植物が互いに影響しあっている姿を確かめることができた。標高が高く雲が一帯を包む特異な環境での調査には好奇心を掻き立てられた。カルデラの周りを散策するのは少し大変だったが、それ以上に多くのものを得られたと思う。
24日:磯の生物観察(写真2)
伊豆大島の南側、波浮港の近くにあるトウシキ遊泳場付近の磯で生物観察を行いました。文化祭での発表に向け、岩の下にいる生物の種数・個体数と岩の大きさの相関関係の調査や系統樹を構成する生物の採集、固着生物のすみ分けの調査等を行いました。何種類もの海水魚やカニ、ナマコ等を観察することができました。
感想 東京都に住んでいるとなかなか行くことのできない、磯というフィールドで調査がとても新鮮で楽しかった。ここでの調査の経験をこれからの活動にも活かしていきたい。
感想 調査として磯を観察したのは今回が初めてであったため、初めて見る生き物たち出会えることに喜びを隠せずにいた。特に図鑑でしか見たことがなかった、ウツボやウミウシ、ガンガゼなどを間近に見ることができてとても感激した。近い内にまた彼らに出会いたい。
25日午前:大島公園で飼育されている生物の行動調査(写真3)
大島公園では、噴出した溶岩をそのまま生かした日本一広いサル山で飼育されているワオキツネザルをはじめ、約65種750点の動物を展示・飼育されています。豊かな自然に囲まれた広々とした園内には、カラスバト、キョン(小型のシカ)、インドクジャクなどが飼育され、動物たちと身近に触れ合うことができます。
感想 大島公園では様々な種類の動物をみることができた。そのなかでもワオキツネザルの鳴き声や食べ物を食べる姿がかわいかった。早朝でのカラスバト調査では野生のカラスバトを見ることができなかったがここで見ることができて嬉しかった。次は野生のカラスバトを観察したい。
25日午後:大島町 郷土資料館
大島町 郷土資料館には、大島の現況、大島の自然、大島の火山活動に関連した資料のほか、民家と民具、婦人の風俗祭礼、伝承に関連した資料等、約300点の貴重な展示物があり、中には東京都指定文化財も展示されています。また、付近には、往時の暮らしを再現した古民家などがあります。
感想 郷土博物館に、笑顔で絣の着物を着ている女の人の写真がありました。宿の大浴場に同じ写真が描かれていたので、驚きました。あんこさんといい、年上のお姉さんという意味で、スーツを着た男の人を運んだり、頭に荷物を乗せたりして家や地域を守ってきたそうです。写真の中で凛とした表情でこちらを見つめ、厳しい暮らしの中においても明るく前向きに、そして強い意志を持って生きたあんこさんの姿がとても印象に残りました。
合宿全体を通しての感想
早朝でのカラスバト調査では希望者のみでしたが、実際に野生のカラスバトの声を聞くことができ、より興味を持つことが出来ました。また、合宿全体を通し身の回りの生物について知ることができた他、朝食、夕食時の会話や花火の実施などにより部員同士の仲を深めることができたと思います。
写真1 三原山での植生調査
写真2 磯の生物観察
写真3 大島公園での動物の行動調査
集合写真 三原山頂口付近にて