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2025/11/10 雑記帳

地域による避難所開設と運営の訓練が行われました。

昨日(9日の日曜日)のことですが、荒川区と近隣地域による防災訓練が本校で行われました。

 

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定時制は10日ほど前に、荒川区と連携した防災訓練を行っていて、その関連でお手伝いをしました。今回はそのことについてご紹介します。

まず、前提として、本校は災害が発生した際の避難場所として指定されています(具体的には、「地震」の一時避難所、「水害」の避難場所となっています)。

荒川区の一部地域は古くからの建物が密集しており、地震や火災、それに隅田川が近くにあることから水害の危険性が指摘されています。そのため、災害によって居住地に留まることができない場合には本校を目指していただくことになります(もちろん避難所は他にも多数あります。詳しくはこちらを参照してください

 

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今回の訓練は、有事の際の避難所開設と、その運営に関する内容でした。つまり、災害が起きたとき、ウチが避難場所としてちゃんと機能しているようにする訓練です。実はこれが、とてつもなく難しいのです。

 

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たとえば、どこの誰が避難してきたか、避難が負傷していたときはどうするか、介助が必要かどうか、などなど。もちろんそれだけでなく、救援物資の配布に関するルールだったり、一時滞在として割り当てる場所の確保など、解釈の齟齬が起きないようにしなければいけません。

また、防災無線を傍受し、その内容を全体に周知するための設備も必要です。こういった訓練の場合、どうしても動きたくなってしまいがちですが、実はどっしりと構えて指示を出していく本部の役割はとても重要なのです。

 

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災害発生時に、どういったルートで避難者を誘導させるか、綿密な意見交換がなされました。

なぜなら、本校は避難場所ではありますが、同時に学校でもあるからです。状況によっては、生徒が在校中でも避難場所として機能させる必要があります。

 

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オペレーションについては、荒川区の区民生活部防災課による台本が用意されているのですが、実際に訓練を行ってみると、色々と気になる部分が出てきます。その都度、微調整を繰り返してブラッシュアップを図っていきます。

よりよい結果につなげるために、訓練が必要だとわかります。

 

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災害発生時に高確率で困るのがトイレ問題です。水が使えない、トイレの設備が破損している、トイレの使い方のルールが徹底されておらず、汚くて使えない、といった事情で排泄行為を躊躇した結果、体調不良を引き起こすことがあるそうです。そうならないようにするために、救護衛生を司る部署を決めておくことも重要になってきます。

 

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訓練の最後には振り返りを行い、課題などを共有して終了しました。

当然ながら、解決していかなければいけない課題は多岐にわたり、どれだけ完璧な準備をしていたと思っても、様々な視点で見るとまだまだ足りない部分は沢山あるようです。

 

 

今回は、本校を使った防災訓練の様子をご紹介しました。本校では、地域と連携した取り組みを、これ以外にも行っていますので、実施の際には紹介したいと思います。