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2024/04/22 活動紹介
工科高校ならではの授業とは?
4月も下旬に差し掛かり、ようやく生徒も落ち着いてきた頃です。
授業の初回ガイダンスが終わり、いよいよ授業も本題に入ろうかというところですが、工科高校、いわゆる「工業」の内容というのは、小学校や中学校で学んできたものの延長線上にはなく、全くの新しい知識として学習しなければなりません。
どうしよう?
なので、手を変え品を変え。このあたりは、担当の先生のスキルがモノを言います。
ところで、電気科3年生では、「電気機器」という授業が行われました。
モータや発電機、変圧器といった大型の機械類に関する内容、インバータやVVVFといった、鉄道好きにはタマラナイ単語が飛び交う授業なのですが、これが結構難しいのです。そこで、モータが回る原理を理解してもらおうと、こんなことを生徒にやってもらいました。
コイルを巻いてますね。
これをクリップ付の台座に乗せて、磁石と電池をつなげると……
回るんですよ。
ウソのようなホントの話。中にはうまく回らない生徒もいましたが、それでもピクリピクリとコイルを反応させることができました。
これは「フレミングの左手の法則」によってトルクが生まれるしくみを学習するのに向いていて、そのまま直流モータの原理となります。ここから派生して、「どうやったら綺麗に回り続けるか?」=「電池や磁石を強くする」とか「クリップの部分(軸受け)を改良する」のように発展させることができます。
ちょっと理科の実験っぽくなってますが、こういった体験型の授業をできるだけ多く取り入れているのが、工科高校の授業の特徴でもあります。
さて、荒工定時制では令和7年度の募集対策を始めています。学校見学は随時承りますので、定時制の授業や学校生活に興味を持たれましたら、遠慮なくお電話ください。
【荒川工科高等学校 定時制】03(3802)1178
ご連絡お待ちしております!
【ちょっとした注意!】
この内容は、電池とネオジム磁石と、ホルマール線という材料があればご家庭でも試すことが可能ですが、①ネオジム磁石は誤飲すると大事故になることと、②電池とコイルをつなげっぱなしにすると発熱し火災の原因となりうることに注意してください。特に①は、小さいお子さんのいる家庭でしばしば話題になるほどです。
ご安全に!