校章

東京都立杉並工科高等学校

ニュース

2024/02/13 お知らせ

「植物プラント実習」が始動しました!! 5

 

 理工環境科 

 

収穫した小松菜を処理して、化学分析を行いました。

 

乾燥した小松菜を焼却し、黒い灰をるつぼに入れ、約550~600℃の電気炉で2時間ぐらい加熱、灰化します。

20240213_植物プラント1 20240213_植物プラント2

 

白い灰になります。

20240213_植物プラント3

 

小松菜灰を0.1g測り、塩酸で溶かし、メスフラスコで100mlに希釈します。

20240213_植物プラント4

 

カルシウムの標準溶液と鉄の標準溶液を調製します。
小松菜灰(植物プラントで育てたもの、市販のもの、学校の畑で栽培したもの)を塩酸で溶かした溶液を試料として分析しました。

20240213_植物プラント5

 

原子吸光分析装置にて、カルシウムと鉄の定量分析を行いました。
3年生は、実習の授業で水のカルシウム濃度等を測定する実験を行っているので、装置の操作はスムーズです。
課題研究は、3年間の実習の集大成なので、3年間の学習の成果がはっきりと表れます。

20240213_植物プラント6 20240213_植物プラント7

 

植物プラントで栽培した小松菜は市販の小松菜に比べて、カルシウムと鉄共に多く含まれていることが分かりました。
これは、植物プラントで使用した液体肥料が関係していると考えられます。
実験結果の詳細は、次号でまとめて紹介したいと思います。

 

ゼロから研究を始めてきましたが、今回の実験で市販の小松菜以上の成分量を確認できました。
研究の締めくくりまでもう少し、頑張れ「植物プラント班」!!

 

前回の記事はこちら

「植物プラント実習」が始動しました!! 4