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東京都立大崎高等学校

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東京都立大崎高等学校長
鶴田 秀樹

高校進学をお考えの皆様へのごあいさつ

―中学生のみなさんへ―

 間もなく高等学校に入学しようとしている中学生のみなさん、こんにちは。都立大崎高等学校のホームページを訪ねてくださって、ありがとうございます。

 みなさんは、通っている中学校のクラスの中に、友だちと呼べる人がいますか。友だちと知り合いは意味が違うということは、今さら説明するまでもありません。もし、胸を張ってクラスの中に友だちがいると答えられる人には、その人とどうやって友だちになったのか、振り返ってみてください。学校のクラスの生徒は、はじめて会う者同士が、偶然一緒になったに過ぎない、いわば「知らない者同士の集まり」です。知らない者同士がいつの間にか友だちと呼び合える、濃密な関係になるには、何らかのきっかけや努力があったはずです。だから、私はクラスの仲間全員と友だちになった方がよいなどとは思っていません。

まったく見ず知らずの者が、たまたま出会い、寄り添い、いろいろな出来事を通じて、人間関係を深めていくところが、学校に通うことの大きな意味であり、醍醐味だと思います。高校を卒業すると、その先に待つ進路は、人それぞれです。すぐに社会の第一線で働く人もいれば、さらに上級学校に進学する人もたくさんいます。そして、次のステージで、また知らない者同士が出会います。人生はこの繰り返しですね。だから、学校は授業や部活動、たくさんの行事などを通じて、知らない者同士がどうやって関係を深めていくか、その行動を通じて、人としての人格を磨き、生きていくための技術を学んでいく所です。今の時代、必ずしも学校に通わなくても、いくらでも学びの方法はあります。にもかかわらず、わざわざ毎日高校に通学することの意味は、人と人とが交じり合うためのトレーニングをするところにあるのではないでしょうか。そうであれば、私たち学校で働く者の仕事は、その手伝いをすることにあります。大崎高校は、部活動で頑張りたいと願う人がたくさんいます。一方で、大学に進学して、自分磨きを続けたいと願う人もたくさんいます。すべての生徒の夢や希望を叶えていくことは、とても難しいことですが、それに少しでも近づけることができるように、毎日努力をしています。当然、そこで学ぶ在校生も、惜しみなく努力を続けている人が多数います。どうかそういう姿を、直接本校に来ていただいて、実際にみてくださればありがたく思います。

 

―中学生の保護者・おとなのみなさまへ―

 あまたある高等学校の中から、都立大崎高等学校を目にとめて頂きまして、ありがとうございます。ここ数年の本校生徒の卒業後の動向は、大学進学が約70%、専門学校への進学が約30%となっています。若干ではありますが、就職をする者もおり、いわゆる進路多様校です。さまざまな希望を少ない人数で実現していくことは、大変難しいことではありますが、一人でも多くの生徒の希望が実現できますよう、私たち教職員は日夜努力を続けております。生徒に思考力を高めさせる授業の工夫や、将来を考えさせるための総合的な探究の時間の望ましい在り方、国際社会に目を向けるきっかけとなる国際理解教育の推進、そして効果的な進路指導、熱心に活動する部活動など、大崎を卒業してよかったと思ってもらえる学校づくりを目指しています。