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2025/07/14 イベント
令和7年度 1学期 人権教育講演会を実施しました!!!
7月14日(月曜日)に人権教育講演会をおこないました!!
この講演会は、つぎのことを目標として実施しました。
■葛飾区小菅に東京拘置所が所在していることから、地域に根ざした死刑問題について取り上げ、生徒が考えるきっかけをつくる。
■生徒が演じる裁判員裁判の模擬評議をとおして死刑について一人ひとり考え、生命尊重の意識を養う。
学習にむけての話:地理歴史・公民科 木暮武蔵 先生
「今日は死刑問題をテーマにして人権教育講演会をおこないます。
このあと、前にすわっている11名の生徒に裁判官や裁判員になりきって、『死刑をのこすべきか、なくすべきか』という議題について、話しあってもらいます。台本は私と、今日の講師をしていただく日本大学元教授の船山泰範先生でつくりました。
きいている生徒のみなさんは、くばっている論点表と原稿をみながら話を聞くようにしましょう。
それではまず、講師の船山先生に自己紹介をしていただきます。船山先生おねがいします。」
日本大学元教授:船山泰範 先生
「みなさん、こんにちは。講師の船山です。
今日は死刑という問題について、みなさんが考えるきっかけをつくれればいいなと思っています。そのため私から説明するよりも、用意した台本を前にすわっている人たちに読んでもらいながら、また、聞いている人たちも一緒に原稿を目でおいながら、考えていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
それではさっそく、模擬評議のほうにうつりましょう。」
裁判官3名、裁判員6名、補充裁判員2名の計11名の生徒が役になりきって台本を読んでいきます。犯罪の原因や冤罪、国際的な視野、憲法などさまざまな論点から意見がだされました。
聞いている生徒は論点表と原稿を手元におきながら話を聞きます。生徒は真剣に話をきいているようすでした。
途中で船山先生の解説をはさみながらすすめていきます。
3~5人のグループになって話しあいをおこないました。原稿から納得できた点やできなかった点を探して、「自分たちがなぜそう考えたのか(感じたのか)」を考えます。
このグループは関先生もはいって話しあっているようです。
犯罪の原因や死刑制度がなくなった場合のこともよく考えているようすでした。
木暮先生「このグループはどんなことを考えたの?」
生徒「うーん、やっぱり死刑はよくないと思った!」
木暮先生「それはどうして?」
生徒「だって、・・・普通に考えて人を殺すのはよくない。国だって一緒だと思う。」
木暮先生「おっ、いい視点だね!いま言ってくれたことって原稿のどこかに書いてなかった?さがしてみようよ!」
生徒「え、ほんとに?どこどこ?」
いくつかのグループに話しあったことを発表してもらいました。
このグループは、国際的な視点にたって、死刑をなくすことにこだわりすぎるのではなく、それぞれの国の文化やそれまでの法律・政治の文脈を大切にしたうえで考えていく必要があるのではないか、という指摘をしてくれました。
船山先生から日本国憲法の平和主義が、死刑廃止とむすびつくということについて、解説がありました。
ちなみに、前にすわっている2人の生徒は気をつかって伏せてくれています。絶対に居眠りはしていません!笑
さいごに、生徒が今日の学習をふりかえります。資料をよく見返しながらアンケート用紙を書いています。
生徒が記入したアンケート用紙です。一人ひとり、よく考えたことがわかります。