東京都立蔵前工業高等学校

  

学校からのメッセージ

設備計画室の写真

校長あいさつ

校長 三神 幸男

新たな時代を切り開く若者よ来たれ!

本校は、大正13年(1924年)の創立です。都立高校としてはもちろん、全国的にも、本校の知名度は高く、工業高校を代表する伝統校であると自負しています。しかし、創立当時の事情は、あまり知られていません。近代化の波に乗り、優秀な技術者を養成するために満を持して開校したというのではなく、開校前年の関東大震災で壊滅的な被害を受けた首都東京(当時は帝都と呼ばれていました)の復興のために、高度な技術を身につけたものづくりのスペシャリストの育成が急務でした。特に建築の分野においては、西欧建築が隆盛期を迎えており、大きな地震にも耐えうる、重厚でありながら、細部には日本建築の伝統的な粋を凝らしたビルディングの建設を担う人材を世に送り出すための教育機関として産声を上げたというのが、真相のようです。

現在、全日制課程は、機械、電気、建築、設備工業の4学科を設置し、それぞれの専門的な知識・技能を身に付けるための実習を中心とした実践的な授業を展開しています。全校をあげて取り組んでいることは、生徒の進路実現に直結する「資格取得指導」「キャリア教育」「身だしなみ指導」です。学校行事では、体育祭や、日頃の学習成果を楽しみながら披露する文化祭など、地域の方々や保護者からも好評をいただいています。また、3年生では、海外修学旅行を実施するなど、広い視野と優れた国際感覚の養成に力を入れています。

蔵工では、就職希望者の内定率はほぼ100%であり、難関といわれる大企業や、その分野でのオンリーワンの技術を持った企業に多くの生徒が就職しています。大学進学希望者に対しては、多くの大学から指定校推薦枠をいただき、非常に恵まれた環境にあると言えます。もちろん、進学後の学習に備え、基礎・基本の学力から始め、発展・応用のレベルまで指導する体制を整えています。

さて、本校創立以来、日本列島は数多くの自然災害に見舞われ、アジア太平洋戦争末期の東京大空襲では、本校周辺も一面の焼け野原になったと記録にあります。東日本大震災の記憶はいまだ人々の心に痛切に残っていますが、天災や人災で、「何もかも失ってしまった」というとき、何もないけれど土地に、雨露を凌ぐだけの建物ができたら、それは人々の希望になってくれるのではないでしょうか。

蔵前工業高校の役割は、どんな時代であっても、周囲が逆境にあるときに、自分自身も苦しいときに、それでも元気を出して、皆の先頭に立って、何かを作ろうという気概を持った若者を世に送り出すことだと思っています。「至誠・自律・友愛」の校訓は、学校生活のみでなく、卒業生が厳しい社会を堂々と生き抜く時の道しるべとなり、卒業生の多くが、優秀な工業技術者として活躍しています。

入学を検討されている方は、是非本校にお越しください。学校見学は随時受け付けております。皆様のご来校、心よりお待ち申し上げます。