校章

東京都立東大和高等学校

神奈川関東大会2021

2021/06/21

高校総体都大会を勝ち抜いた選手たちが関東大会に挑みました。「チームやまと」の関東大会への出場はこれで21年連続となります。関東大会は4日間にわたって開かれます。「チームやまと」は全力で大会に臨み、全国総体への出場者も出すことができました。中学生のみなさまには、そろそろ高校選びが始まると思いますが、ぜひ本校も候補の一つに入れていただき、来春には、「チームやまと」の一員となっていただきたいと希望します。

 

2021.6.21  高校総体関東大会情報

 

6月18日(金)~21日(月)の4日間に、神奈川県の等々力競技場にて「令和3年度第74回関東高等学校陸上競技大会 兼 秩父宮賜杯第74回全国高等学校陸上競技対校選手権大会実南関東・北関東地区予選会」(関東大会)が行われました。関東地区1都7県を二つに分け、北関東地区大会と南関東地区大会の2つの大会を同時に行うものです。東京都は南関東地区に属し、千葉、神奈川、山梨、東京の1都3県が競うことになります。この大会は各県6位入賞者(競歩は4位、混成競技は3位)が出場でき、この大会で6位以内(競歩は4位以内、混成は3位以内)に入賞した者は、全国総体(インターハイ)に進出することができます。全国総体は今年度、福井県で開催される予定です。

 

コロナウイルス感染症の流行のための緊急事態宣言等が継続され、大変な状況の中で、関係各位のご努力の成果で、関東大会ができたことには大変に感謝します。本当にありがとうございました。

 

「チームやまと」はこの大会に個人8種目、リレー3種目に出場することになりました。ここまでやってきたら、自分の栄誉のためにまた、「チームやまと」全員のために、選手たちは全力を振り絞ります。川島利治総監督、東海林元教諭、松岡保雄コーチ、湯浅健志コーチの4名の先生方が見守る中の競技となりました。なお、「チームやまと」の関東大会への出場は21年連続となります。

 

 

第1日目(6月18日・金曜日)

 

梅雨の晴れ間か、すっかりと晴れ上がり、ほとんど無風のコンディションの中、初日がスタートしました。まずは男子八種競技100m走が10時10分よりスタート。櫻井愛貴(3年)が11秒35(-0.5)で2位(784点)となり、順調な滑り出しでした。続いて11時30分より、走幅跳では6m33(+1.3)で3位(659点)、15時より砲丸投では10m71で6位(528点)、16時55分より400m走52秒24で6位(714点)となり、第1日目の4種目で総合4位に入る健闘を見せました。明日の4種目は櫻井の得意とする110mハードルや走高跳があり、全国総体へと期待が高まりました。

男子走幅跳決勝が13時30分スタート。部長・友野舜涼(3年)が挑戦しました。第1跳躍で6m85(+1.1)と思い切った跳躍ができませんでした。第2跳躍で7m03(+0.9)を出し、つかの間の安らぎを得ましたが、まだまだ結果はわかりません。第3跳躍で6m95(+0.7)となり、危機感を覚えたとき、男子4×100mリレーが始まり、走幅跳の試技を行うことができず、第4跳躍は棄権、いよいよハラハラする展開となりました。リレーが終わり、第5跳躍にかろうじて間に合いましたが、6m85(+1.2)でどうしても調子がでません。最後の第6跳躍に賭けることになりました。第6跳躍は7m11(+1.6)。やっと友野本来の力を見せてくれました。薄氷を踏む思いでしたが、友野は第6位に入賞し、全国総体への切符を手にしました。

女子5000m競歩決勝は14時10分のスタート。平井日菜(3年)が半年前に競歩に転向し、短い練習時間で、関東大会に出場できるまで、記録を伸ばしてくれました。平井は積極的なレースで先頭集団についていきましたが、オーバーペースにより途中で力尽き、27分58秒50の記録で9位となりました。入賞を逃した平井でしたが、爽やかなパフォーマンスを見せてくれました。

本日一番の期待がかかる男子4×100mリレー予選が16時25分から始まりました。「チームやまと」は、那須恵翔(3年)-西永優作(3年)-古川謙慎(2年)-友野舜涼(3年)という100m走10秒台の選手4人からなるベストチームで臨みました。すさまじい闘いの結果、40秒93という都立高校歴代ベストの記録を出し、全体4位で予選を通過し明日の決勝に進出しました。この感動をどう表現してよいのか、わかりません。新しい記録を打ち立てた4人には心から祝福を贈りたいと考えます。ただし、好事魔多し。エース西永優作が走り終わったあと、足を引きずる仕種を見せ、倒れ込みました。太ももの肉離れでした。夜、さまざまな医者に行き、できうる限りの治療を施しましたが、西永が明日走るのは無理という結論になりました。

 

 

第2日目(6月19日・土曜日)

 

第2日目は、土砂降りで始まり、一日中、雨が断続的に降る、どうにもならないコンディションでした。西永の離脱により、「チームやまと」には、少し暗い影が差してきました。

そんな中、混成八種競技が始まりました。10時10分より、110mハードル走です。櫻井愛貴(3年)は、この種目でアドバンテージを得たいところでしたが、雨の影響か、途中でハードルを跳ぶリズムが崩れ、なんと16秒31(-0.1)で全体の10位(698点)という結果になってしまいました。櫻井は、ここで調子を崩し、11時からのやり投では37m68で12位(409点)と不調。13時30分からの走高跳では1m73で7位(569点)となってしまいました。最後の種目の1500m走は4分47秒25で10位(635点)。本人の自己ベストとは遠く離れてはしまいましたが、櫻井愛貴の混成八種競技の総合結果は、4996点で、8位に入賞しました。

11時45分、女子400mハードル走予選スタート。藤田貴子(3年)が1分02秒89のタイムで、全体の7位となり、決勝進出となりました。藤田はさらに記録を伸ばし、15時25分からスタートした決勝で、1分02秒19のタイムで5位入賞。全国総体への切符を手にしました。藤田は、400mハードル走の経験があまりなく、リズムも整わない状態での全国総体への道なので、これからの練習でまだ記録を伸ばすものと思われます。 

12時20分、男子400mハードル走予選スタート。佐々木陽太(3年)は調子に乗れず、54秒65のタイムで全体12位となり、予選落選。決勝進出はなりませんでした。

男子砲丸投決勝は14時にスタート。関矢皓亮(2年)は12m05+12m46+12m10と3投し、12m46で全体の18位となりました。同じく砲丸投の氏井正人(3年)は11m61+11m31+12m24と3投し、3投目に意地を見せましたが、12m24の記録で全体の20位となりました。

16時55分、男子4×100mリレー決勝の開始です。西永優作の代わりに武藤隼太を入れ、那須恵翔(3年)-友野舜涼(3年)-武藤隼太(3年)-古川謙慎(2年)のメンバーでの挑戦でした。結果は、42秒24のタイムで7位入賞。全国総体への切符は逃しましたが4人の健闘を称えたいと思います。     

 

第3日目(6月20日・日曜日)

 

第3日目は雨も上がり、曇天の中、コンディションは悪くはない1日でした。これまで2人の全国総体出場者を得た「チームやまと」は後半戦に挑みます。あと残っているのは、女子混成七種競技の藤田貴子(3年)と男女の4×400mリレーの3種目です。

9時40分、女子混成七種競技の藤田貴子が最初の種目の100mハードル走に挑戦しました。結果は14秒85(+1.0)で全体の4位(862点)。11時からの走高跳では1m48の記録で全体の6位(599点)。この走高跳の途中、足首をいためてしまい、さらに4×400mリレー出場のため、第3跳躍ができずに終わりました。しかし、ここで諦めないのが藤田のいいところです。15時からの砲丸投では9m42の記録で全体の2位(492点)。17時10分からの200m走では素晴らしい走りを見せ、25秒36(-1.2)のタイムで全体の1位(854点)。1日目を全体の3位(2807点)で折り返しました。明日の競技に期待がかかります。

15時45分、女子4×400mリレーは、米田優奈(3年)-藤田貴子(3年)-緑川莉亜(2年)-櫻井瑛美(3年)のメンバーで出場。全員が全力を尽くし、3分54秒67という4分を切る好記録でしたが、南関東の壁は厚く、全体の14位で予選落選。決勝に進出できませんでした。

16時35分、男子4×400mリレーは、佐々木陽太(3年)-友野舜涼(3年)-佐藤治樹(3年)-長沢匠人(3年)のメンバーで出場。当初予定の西永優作の代わりに佐藤治樹が出場しましたが、十分に力を尽くしました。3分17秒17という3分20秒を切る好記録で、北関東地区であれば決勝進出の記録でしたが、やはり南関東の壁は厚く、全体の13位で予選落選。決勝に進出できませんでした。

 

第4日目(6月21日・月曜日)

 

最終日となりました。晴れ上がった初夏のいい天気でした。出場者は藤田貴子(3年)のみとなりました。藤田の女子混成七種競技も、あと3種目を残すのみ。走幅跳、やり投、800m走の3種目です。昨日、全体の3位で折り返しているので、期待がかかります。

9時30分、女子混成七種競技走幅跳が開始されました。藤田は4m90(-1.1)を跳んで全体の8位(532点)。残念ながら全体得点では順位を1つ落として4位となりました。12時、やり投の開始。28m33を投げて9位(445点)となりました。ここでも全体得点では順位を1つ落として5位となってしまいました。そして14時45分、最後の競技、800m走スタート。死力を尽くす藤田。2分26秒11のタイムで1位(742点)でゴールしましたが、得点は伸びませんでした。藤田は、混成競技7種目の合計得点は4526点で5位入賞。合計得点が全国レベルだったため、特別枠(ワイルドカード)での全国総体への出場権を獲得しました。  *ワイルドカードでの出場は全国で5名のみです。

 

こうして4日間で3種目の全国総体(インターハイ)出場権が得られました。「チームやまと」史上最大の人数で南関東大会に臨みましたが、結局、全国総体出場者は3種目でした。しかし、この3枚の切符には「チームやまと」全員の汗と涙が染みこんでいます。全国総体は福井県での開催です。応援もないところで、2人がどう闘っていくのか、その健闘を祈りたいと考えます。陸上競技部保護者の皆様、同窓会の皆様には、大変にお世話をかけました。全国総体に向けて全力を尽くしますので、どうか、今後ともよろしくお願いいたします。

 

以下に全日程の結果を記します。(写真提供:俵やよい・東海林元・川島利治)

 

関東大会結果

 

男子

400mハードル走(予選) 佐々木陽太(3年) 54秒65(予選全体の12位)

 

走幅跳 第6位入賞 友野舜涼(3年) 7m11(+1.6)=全国総体出場権獲得

 

砲丸投  第18位 関矢皓亮(2年) 12m46/第20位 氏井正人(3年) 12m24    

 

4×100mリレー (予選)那須恵翔(3年)-西永優作(3年)-古川謙慎(2年)-友野舜涼(3年) 40秒93=決勝進出 (決勝)第7位入賞 那須恵翔(3年)-友野舜涼(3年)-武藤隼太(3年)-古川謙慎(2年) 42秒24

 

4×400mリレー (予選) 佐々木陽太(3年)-友野舜涼(3年)-佐藤治樹(3年)-長沢匠人(3年) 3分17秒17(予選全体の13位)

 

男子混成八種競技 第8位入賞 櫻井愛貴(3年) 100m走11秒35(-0.5)=784点、走幅跳6m33(+1.3)=659点、砲丸投10m71=528点、400m走52秒24=714、110mH16秒31(-0.1)=698点、やり投37m68=409点、走高跳1m73=569点、1500m走4分47秒25=635点 総合得点4996点

 

 

女子

5000m競歩 第9位 平井日菜(3年)27分58秒50

 

400mハードル走 藤田貴子(3年)(予選)1分02秒89=決勝進出

(決勝)1分02秒19 5位入賞=全国総体出場権獲得

 

4×400mリレー (予選)米田優奈(3年)-藤田貴子(3年)-緑川莉亜(2年)-櫻井瑛美(3年) 3分54秒67(予選全体の14位)

 

女子混成七種競技 第5位入賞=特別枠(ワイルドカード)により全国総体出場権獲得  藤田貴子(3年) 100mハードル走14秒85(+1.0)=862点、走高跳1m48=599点、砲丸投9m42=492点、200m走25秒36(-1.2)=854点、走幅跳4m90(-1.1)=532点、やり投28m33=445点、800m走2分26秒11=742点  総合得点4608点

 

 

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