ニュース
2025/10/20 学校の様子
学校説明会 ~施設見学編~
各班に分かれ、生徒のガイドで校内の施設を見学しました。
今回は、機械系・電気系それぞれの実習室の一部をご案内しました。
機械系 実習施設の紹介
原動機室
自動車の構造や整備の基本を学ぶ実習室です。
車を持ち上げるリフトや、スピード・ブレーキ性能を測定する装置など、
整備工場と同様の設備を備えています。
車検作業の体験も可能です。
本校ではプリウス・シルビア・カローラの3台の実車を所有し、
これらを活用して実践的な実習を行っています。




溶接加工室
金属を熱で溶かしてつなぎ合わせる「溶接」の技術を学ぶ実習室です。
ガス溶接やアーク(電気)溶接など、さまざまな装置を使って
基礎から実践的な技術まで習得します。
さらに高度な技術を身につけたい生徒は、外部の技能講習を受講し、
修了認定を取得することも可能です。
ものづくり系の部活動でも活用されており、実践力を高める場としても活躍しています。

マシニング室
パソコンで作成した設計データをもとに、
機械が自動で金属やプラスチックを加工する実習室です。
穴あけや切削、工具の交換までプログラムで制御でき、
実際の工場でも使われている本格的な設備を備えています。
室内の機械総額は1億円を超え、先進的なものづくりを学ぶ環境が整っています。
この設備は、他校の生徒も実習に訪れる拠点校として活用されています。

機械加工室(校内通称:工場)
1年生の「工業技術基礎」や機械コースの実習で使用する施設です。
旋盤・フライス盤・ボール盤などの工作機械を使って、金属加工の基本を学びます。
校内では「工場」と呼ばれ、ものづくりの基礎を身につける中心的な場所です。



蒸気機関車(寄贈展示)
2016年、近隣にお住まいの星野栄二郎様より「工業高校での学習に役立ててほしい」
との思いで寄贈された手作りの蒸気機関車です。
真空ブレーキやインジェクター給水装置、全回転部(ニードルベアリング入り)に至るまで、
すべて手作業で製作され、完成までに約17年を要しました。
実際の蒸気機関車と同様に、火室で炭や石炭を燃やして水を沸かし、
蒸気の力で走行することができます。
最大15トンの乗客を乗せた客車を牽引できる出力を持ち、
過去の文化祭では約400人の来場者が乗車体験を楽しみました。


電気系 実習施設の紹介
高電圧実習室
電気システムコースで使用する実習室です。
高電圧を発生させ、絶縁物がどの程度の電圧まで耐えられるかを調べる
「絶縁破壊実験」や、雷の特性について学ぶことができます。
電気の危険性を正しく理解するための重要な施設であり、
校内でも特に注意が必要な実習室とされています。

電気工事室
1年生の電気実習や電気システムコースで使用する実習室です。
家庭や建物内の配線工事に関する基礎技術を学び、
照明器具やスイッチの配線作業を通して、実践的な技能を身につけます。
また、電気工事士試験に向けた資格取得のための指導も行っており、
将来の現場に直結する力を養います。



電子計算機室
制御システムコースや情報コミュニケーションコースで使用する実習室です。
ドイツ製の基板加工機や3Dプリンタなどをコンピュータで制御し、
ロボットや自動化技術の基礎を学びます。
また、3D-CADと連携することで、設計から加工までを一貫して行う
「ものづくりのトータルプラン」を実践的に学ぶことができます。


DXルーム
高等学校DX加速化推進事業の一環として整備された多目的スペースです。
昨年度は準備期間として環境を整え、
今年度からは学校独自の目標を掲げて本格的な運用を開始しました。
移動可能な机や椅子を活用し、授業・会議・打合せなどに柔軟に対応できるほか、
高性能PCや3Dプリンタを導入し、アクティブラーニングやデジタルラボ、
AI活用など先進的な学びを実現しています。




最後に ~ご参加ありがとうございました~
施設見学の後は、アンケート記入を行い、学校説明会は終了となりました。
本日は、都立高校PR事務局の方にもお越しいただき、取材をしていただきました。
ご来校いただいた皆さま、ありがとうございました。
本校の教育活動や学びの環境が、少しでも伝わっていれば幸いです。
今後の進路選択の参考になればと思います。