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2025/07/22 学校の様子
がん教育講演会が行われました
先日、本校にて乳がんを経験された方をお招きし、「がん教育講演会」が開催されました。
生徒たちは、がんに関する正しい知識を学び、がんと向き合う人々の思いや
支援の大切さについて深く考える、貴重な時間を過ごしました。
講演の冒頭では、「がん治療とはどんなものか?」というテーマで、
クイズ形式の知識チェックが行われ、生徒たちは楽しみながら理解を深めました。
治療に伴う心身の変化や、支援チーム・支援センターの役割についても紹介され、
医師・看護師・心理士などの専門分野のプロフェッショナルが
患者を支えていることが伝えられました。
実体験のお話では、治療中の不安や家族との関わり、
そして「がんの親をもつ子どものサポートグループ」との出会いが語られました。
子どもが不安な状態から抜け出せたこと、そして支え合うことの大切さが強調されました。
講演の中で紹介された「たいせつなこと」は、以下の3つです:
①SOSを出すこと
②ひとりで抱え込まないこと
③つながりは生きる力になること
また、「マギーズ東京」という施設についても紹介されました。
ここは、がんになった人やその家族・友人が、孤独や不安を感じたときに気軽に訪れ、
がんに詳しい看護師や心理士と安心して話せる場所です。
講演では、バドミントンにチャレンジしたエピソードや、
分身ロボット「OriHime」を使った就労支援の取り組みも紹介され、
治療を続けるうえで「環境の大切さ」が語られました。
さらに、「生きることは食べること」というメッセージとともに、
がん治療を経験して初めて感じた“食べることへのバリア”についても触れられました。
同じ悩みを抱える仲間と一緒にデザインされた、オリジナルのスプーン&フォークも紹介されました。
講演を通して、生徒たちは「人との出会いとつながりの大切さ」
「環境の力」 「一日一日を大切にすること」
など、多くのことを学びました。