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数学カフェ@杉並工科 2026.10.27
本日のテーマは,「さいころの確率」と「数列の漸化式」でした。
まず,1年生のI君から,次の問題が提起されました。
[問題]2個のさいころを同時に投げるとき,2個とも偶数の目が出る確率を求めよ。
この問題では,2個のさいころをa,bとして区別する必要があります。それは各根元事象は同様に確からしいとするためです。(紙面の関係で,「根元事象」,「全事象」,「同様に確からしい」,「確率」の定義は割愛します。)
そこで、例えば、aは1の目が出て、bは2の目が出ることを (1,2) で表すと,以下のように,全事象U は36個の要素からなる集合で表されます。
(1,1),(1,2),…,(1,6)
(2,1),(2,2),…,(2,6)
… … … …
(6,1),(6,2),…,(6,6)
このうち,a,b がともに偶数となるのは
(2,2),(2,4),(2,6),(4,2),(4,4),(4,6),(6,2),(6,4),(6,6)
の9通りありますから,求める確率は 9/36=1/4 となります。
他の数学の問題に比べて,確率の問題は身近な問題であることが多く,「感覚的に答えがち」ですが,確率を真に理解するためには「集合の考え」を土台として解くことが大切です。

続いて,2年生のI君から,「数列の漸化式」を解く問題が提起されました。先週,先送りになった問題です。
[問題]次の条件によって定められる数列{an}の一般項を求めよ。
a1=0,a2=3,an+2=5an+1-4an
一般に,隣接3項間の漸化式を解く問題は難易度の高い問題ですが,この問題では,
an+2-an+1=4 (an+1-an)
と変形できることに気付けば,階差数列を用いて解くことができます。
ところで,階差数列を利用した解法では「n≧2という条件のもとでΣ記号を用いた計算」が必要となります。
Σ記号を毛嫌いする高校生は少なくないのですが,使い慣れるとたいへん便利な記号であることがわかります。

[追記]乏しい情報元ですが,「数学カフェ@杉並工科」は,都立高校の中で唯一,有志が集まって図書館で数学の勉強会を行っているグループです。
もし,この情報が違うようであれば,ご一報いただければ誠に幸いです。(主宰)