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東京都立杉並工科高等学校

ニュース

2025/08/06 学校行事

令和7年度 マレーシア海外派遣研修

 

令和7年7月27日(日)から8月3(日)の約一週間かけてマレーシアへの海外派遣研修が行われました。

本校は昨年度、東京都教育庁から「海外学校間交流推進校」の指定を受け、マレーシアのクチンにあるスウィンバーン工科大学と連携協定を結びました。

その流れを受け今年度、1年生から3年生までの希望者12名がマレーシアへ研修に行きました。

 

〇7月27日(日)

 長い距離を飛行機を乗り継いで行きますので、初日は移動のみとなりました。

 

〇7月28日(月)

2日目の午前はオリエンテーションとキャンパスツアーです。あたたかく迎えてくださいました!

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宿泊する寮も非常にきれいです。クチンの街は猫にゆかりがありますが(マレー語で猫のことをクチン「kucing」と発音)、本物の猫がお出迎えです。

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食事も非常に美味しかったです!

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・ボルネオ文化博物館(Borneo Cultural Museum)訪問

午後はボルネオ文化博物館を訪れ、クチンの位置するボルネオ島に暮らす多様な民族の歴史や文化を実際に目で見て体感しました。なかなか経験できるものではありません。

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〇7月29日(火) 

①8時30分から10時30分(授業①)

・サラワクの文化と芸術(Culture & Arts of Sarawak)

 2日目午後の博物館の見学を踏まえた授業です。

 サラワクの文化に触れることは、異文化理解を深める学習の場として非常に有意義でした。

②11時00分から1時00分(授業②)

・マレーシア研究(Malaysian Studies)

 マレーシアは、多民族国家(マレー系、中国系、インド系、先住民族など)です。生徒たちが多文化共生の視点を持つための重要な学びとなりました。

 生徒が実際に民族衣装を着てみましたが、このように非常に多様な種類があることがよくわかります。

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③14時30分から16時30分(授業③)

・プロフェッショナル・コミュニケーション実践(メディア)「Professional Communication Practice(Media)」

 この科目では、現代社会におけるメディアを活用した効果的なコミュニケーション技術を学びました。情報の発信・受信における倫理、表現力、メディアリテラシーを高めることを目的としています。

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 生徒たちも実際のメディア制作や模擬発表などを通じて実践力を身につけていきました。

 

〇7月30日(水)

①8時30分から10時30分(授業④)

・英語強化プログラム混合セッション「English Enhancement Session(Mixed with our English Enhancement Program students)」

 この科目では、現地学生と杉並工科の生徒たちの交流を通してお互いの異文化の違いや考えに触れることができました。杉並工科の生徒たち一人ひとりが100名以上の学生の前で実際に自己紹介等を英語でスピーチしました。

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②10時45分から12時45分(授業⑤)

・ビジネスのデジタル化 「Business Digitalisation」

 この科目では、現代のビジネスを変革しているデジタル技術に関連することを学びました。企業活動や業務プロセスに デジタル技術(IT、AI、クラウドなど)を導入して効率化・革新することは不可欠な時代です。ここは本校IT・環境科の学びと直接リンクする部分です。

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③14時00分から15時30分

現地のHigh School「聖ヨゼフ私立学校」に訪問

 現地の高校生とも交流しました!ダンス交流やプレゼント交換なども行いました。

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〇7月31日(木)

①8時30分から10時30分(授業⑥)

・ロボティクス・プログラミングの導入「Introduction to Robotic Programming」                      

 ロボットを動かすためのプログラミングの基本を学びました。ここもIT・環境科の学びと同じですね。

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②11時00分から12時30分

・英語によるプレゼンテーション:マレーシア文化に触れて感じたこと

 そして、いよいよ生徒たちはマレーシア文化に触れた体験をもとに、英語で個々に発表を行います。

 発表では、日本との文化的な違いや、驚いたこと、印象に残った出来事などを中心に、自分の視点で感じたことを英語で表現しました。

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③14時00分から16時00分

・セメンゴー・ワイルドライフ・センター(オランウータン保護施設)

 セメンゴー・ワイルドライフ・センターは、マレーシア・サラワク州クチン近郊にある自然保護区で、絶滅危惧種であるボルネオ・オランウータンの保護とリハビリを目的とした施設です。実際にウッドデッキの上に置いてある餌を食べているオランウータンの姿を見ることができました。

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〇8月1日(金)

①9時00分から15時00分

・サラワク文化村「Sarawak Cultural Village」訪問

 この日はサラワク文化村を訪問しました。マレーシア・ボルネオ島のサラワク州にある体験型の文化テーマパークです。

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 そして、この日の夜にすべての生徒が修了証をいただきました!

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〇8月2日(土)

 そしていよいよ最終日、名残惜しいスウィンバーン工科大学を発ちます。

 午後はマレーシアの首都クアラルンプールを観光しました。

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〇8月3日(日)

 2日の深夜に出発し、明けて3日の朝、成田国際空港第2ターミナル到着しました。

 

 今回の研修では、授業はすべて英語で行われます。よって、語学力の向上と異文化理解を深める貴重な体験をすることができました。

 特に「学生向けアカデミック語彙ハンドブック」は、マレーシア文化、芸術、ビジネス、ロボット・プログラミングなど、幅広い分野に関連する語彙が丁寧に紹介されており、講義やディスカッションに自信を持って参加するための大きな助けとなりました。日本語訳や例文もあり、英語での表現力を高めるための実践的な教材として非常に役立ちました。英語で学ぶことは簡単ではありませんが、語彙を身に付けることで、講義の理解だけでなく、自分の考えを明確に伝える力も養われました。今後もこの語彙集を活用しながら、英語力をさらに高めてもらえればと思います。

 この研修を通じて学びの楽しさと異文化の魅力を実感することができました。

 これからも挑戦を恐れず好奇心を持ち続けながら学びの旅を前向きに進んでいただきたいです。