ニュース
2024/07/09 学校行事
IT・環境科1年「環境探究基礎」が面白い!③
【身近な生物を知る】
今回は「身近な生物を知る」の授業の様子をご紹介します。
まず初めに「すずめ」を知っているかを問います。
皆、「すずめ」を知っていると答えます。
では、ここからが本題です。
授業プリントにある「すずめ」のイラストに「すずめ」の特徴が分かるように加筆して、「すずめ」のイラストを完成させてください。
知っているはずの「すずめ」ですが、高校生の皆が苦戦!!
「こんな感じだったかなあ・・・。」
*皆さんは、「すずめ」を描けますか?
描いたイラストをグループで見せ合います。
「あー、こんな感じ。」「これパンダでしょ(笑)。」
答え合わせの写真を見ても、正解者は無し(汗)。
さて、次のお題です。
実はこのイラスト、中学生や高校生より、小学生の低学年、幼稚園児や保育園児等の子供たちの方が割と正確に描くことができます。
これは何故か? グループで話し合い意見を発表します。
(この部分が今回の授業の大切なポイントです。)
・子どもたちは、生物が好きだから。
・子供の方が、記憶力が良い。
・子供たちは、外でよく遊ぶから。
・高校性は、興味のあるものが絞れてくるので、それ以外に興味がなくなる。
・高校生は、「すずめ」を知っているから、それ以上注意深く見ようとしない。
様々な意見が出ます。
★身近な自然や生物の存在に関心を持っていないと、それらの変化に気が付かない。
日頃から鳥を見ていないと、環境の変化で鳥がいなくなっても気が付かないということになってしまう。鳥が住めない環境で、人間だけが暮らしている・・・。
そうならないために今回は、身近な自然に目を向けることが授業の目的となります。
そして、さらに考えます。
この後、校内でフィールドワークします。
校内でどんな生物が観察できるか各グループで予想します。
タンポポやクローバーのような植物、すずめや野鳥たち、チョウやバッタなどの昆虫など。
予想する生物の特徴について、個人端末を使って調べます。
どのような環境を好んで生息するのか、在来種か外来種か、などなど。
グループごとに網や虫かごを持って、グラウンドに出ました。
今回はどの班も昆虫をターゲットにしていました。
中には、初めて虫取りを経験するという生徒もいました。
バッタが元気に飛び回っていました。
バッタ、トンボ、チョウ、ミツバチ、テントウムシなどが観察できました。
実験室に戻り、虫かごの中の昆虫を観察し、細かく文献調査します。
そして、調査結果から校内の自然環境について考察します。
(当初の予想通りの結果になったかどうか・・・。こんなに昆虫がいるといことは・・・)
捕まえた昆虫は、リリースする前に写真を撮りました。
身近な自然や生物の存在に関心を持つことの大切さについて、自分の考えを報告書にまとめます。
そして、文献調査の課題です。
小さな生物でも、ものすごい能力を持った生物がいます。
それらの能力を研究することで現代の様々な課題を解決できるかもしれません。
皆さんは、以下の生物を知っていますか。(クマムシ、ヌマエラビル、ネムリユスリカ、ユーグレナ)
グラウンド内で四葉のクローバーを見つけようと仮説を立てて、検証し、見事に短時間で四葉のクローバーを複数見つけたグループもありました。
私も探してみると五つ葉のクローバーを見つけました。(今年の幸運を全て使ってしまったか・・・。)
四葉のクローバーを見つけやすい場所が気になる人は、杉並工科に入学してください。一緒に探究しましょう!