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2024/06/13 学校行事
IT・環境科1年「環境探究基礎」が面白い!②
【マイクロスコープでの観察実習】
今回は、「マイクロスコープでの観察実習」を紹介します。
私たちは、視覚で得た情報により、物や生物の形状、色などを理解しています。
しかし、肉眼では見えにくい、もしくは見ることができない部分を知ることで、物、生物への理解を深めることができます。
そういった小さいものを観察する機器の一つに「マイクロスコープ」があります。
こちらが「マイクロスコープ」です。
光学系のレンズで、カラーで最大6000倍までの観察が行える高性能モデルです。
(1年生からこんな機器を使えるなんて...)
今回は、生徒が観察対象(サンプル)として選んだ「古い硬貨」と「スマートフォンの画面」、教員で用意した「アゲハ蝶」の観察を行います。
マイクロスコープでの観察前に、肉眼でサンプルを観察・調査し、形状や色、特徴から、何がどのように観察できるのかを予想します。
例えば、花の花粉をサンプルとします。花粉は、昆虫たちに運んでもらうために形や表面の形状に何かしらの特徴があるはずです。
それらを予想し班のメンバーと考えます。
こちらが観察している様子です。スマートフォンの画面は光の三原色の素子を鮮明に見ることができます。
こちらは古い硬貨の観察です。小さい文字や傷、汚れなどがはっきりと確認できます。
また、マイクロスコープでは、光の反射を利用して、凹凸高さ、深さなどを
3D表示で様々な角度から見ることができ、計測も可能です。
アゲハ蝶は複眼、口の部分など、特徴的な部分が詳細に観察できます。
最後に観察結果を、サンプルの特徴や使用用途、生態との関連を基に考察します。
今回の実習で、細部まで観察することにより、その特徴を理解することができました。
そこから、生物の生態やものの利用用途と関連付けることで、より学びを深めることができました。
さらに、マイクロスコープの機能、操作方法を習得することで、2先生の後半から始まる課題研究への活用につながります。
そして、このマイクロスコープにはもう一つ素晴らしい機能があります。
(ヒントは、「はやぶさ」が宇宙から持ち帰った物質を調べたあの分析です!!)
その機能が気になる人、何か観察したいものが思いついた人は、杉並工科に入学してください。一緒に探究していきましょう!