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東京都立杉並工科高等学校

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2024/03/25 校長便り

校長便り 20240325

3月25日(月)冷たい雨が降る日、令和5年度修了式を行いました。

床の張り替え工事を終えたばかりのフロアーが水銀灯の光を反射させ、明るい雰囲気の中での式典になりました。

校長講話で以下の話をしました。

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 先日、卒業式を行い、卒業生79人に卒業証書を渡しました。とても厳かで素晴らしい式でしたが、何より卒業生の立ち居振る舞いがとても立派でした。担任から名前を呼ばれると、はいと返事をしてその場に起立します。ほんの数秒のことですが、その立ち居振る舞いに、その人の3年間が凝縮され、一人一人の成長の軌跡を見ることができました。58期生は、学校行事や部活動で優秀な成績を残しただけでなく、進路活動でも輝かしい実績を残してくれました。学校あっせん就職内定率は100%、進学においても中央大学に一般入試で合格するなど、高い次元で進路を実現させ、杉並工科高校の歴史の1ページを見事に飾ってくれました。

 来年度、最上級生となる2年生、そして学校の中心となる1年生の皆さんは、4月からの学校生活で、杉並工科の歴史に何を残せるでしょうか。学校行事でしょうか、部活動でしょうか、それとも進路活動で歴史を飾るのでしょうか。春休み期間に、新年度1年間の取り組み目標を立て、4月の始業式を迎えてください。そして、目標の実現に向けて取り組み、杉並工科の新たな歴史を作って欲しいと思います。

 先日、杉並工科高校創立60周年記念式典を行いました。本校は60年の歴史をもち、1万人以上の卒業生を輩出してきた伝統校です。この間、教育内容は時代とともに少しずつ変化してきました。そして今Society5.0社会の到来とともに大きな転換期を迎えています。2年生の皆さんは杉並工業高校に入学し杉並工科高校で卒業することになります。また、授業の中身も変化してきました。最新の実習装置が複数配備されたり、法政大学や玉川大学などの大学の学びに触れる授業を行ったりと、最先端の技術に触れる機会が多く作られるようになりました。本物に触れることでものづくりの感性が磨かれよりレベルの高い次元でのものづくりへとつながっていくと思います。そして、4月からはIT・環境科がスタートします。最新の実習装置を使った授業や、大学と連携した授業を行いながら、将来は大学に進学することを目標にしたカリキュラムを展開します。カリキュラムは異なりますが、「ものづくりの心を持ったエンジニアを目指す」という学びの根幹は学科が変わっても変わりません。同じ志を持った人たちが集まる杉並工科高校の歴史はこれからも続きます。

 新入生が入学し新学期が始まった時、卒業した先輩たちが示してくれたように、皆さんも、新入生の模範となるような立ち居振る舞い行動を示して欲しいと思います。そして後輩からあこがれ、目標とされるような先輩になって欲しいと思います。

 まずは皆さん進級おめでとうございました。次年度4月8日また元気な姿で学校に来てください。