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東京都立杉並工科高等学校

ニュース

2023/06/29 お知らせ

「植物プラント実習」が始動しました!! 1

 

 理工環境科 

 

理工環境科の生徒は、今年度も新しい実習にチャレンジします。
それが「植物プラント実習」です。

この実習は、温度やLEDライトの照明で光を制御できるミニプラントインキュベータの中で、培養液を循環させ、葉物野菜などを栽培する実習です。
土を使わずに温度、光、培養液をコントロールして、計画的に安全でおいしい野菜を工学的に生産するため、「植物工場」とも言われます。


昨年度の「バイオテクノロジー実習システム」の設備配置により、ミニプラントインキュベータを導入しました。

今年は、課題研究で運用し、江戸野菜の「小松菜」の生産に挑戦します。
小松菜は、カルシウムや鉄分、ビタミンCを多く含む野菜です。ミニプラントインキュベータで生産した小松菜と市販の物、または校内の畑で育てた物をサンプルとして、本校の分析装置も駆使して、カルシウムや鉄分、ビタミンCの含有量の違いに迫ろうという研究です。

先日、株式会社アグリ王の石田様より、必要な資材や培養液、小松菜の種等を提供して頂き、小松菜の育て方の講習を受けました。

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発芽までの手順は次のとおりです。

  1. スポンジ培地に十分水を吸わせる。
  2. スポンジ培地のくぼみに一つ一つピンセットで種を置いていく。
  3. プラスチックケースの蓋をして、種の表面が乾燥しないようにする。

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1日たつと種が割れ、芽がでそうなものが多くありました。

3日目には全ての種から芽が出ていました。

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水に触れただけで植物ホルモンが働き発芽するとは、植物は凄いです。

 

この後、2週間の育苗期間を経て、ミニプラントインキュベータで育てます。
以下の2種類の培養液(液体肥料)を使い育苗していきます。

 

写真はミニプラントインキュベータ試運転に向けてマニュアルを真剣に読むI君。

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次回は、ミニプラントインキュベータを試運転します。
小松菜の苗を上手く育て、ミニプラントインキュベータを動かせるのか!?

いよいよ始まった「植物プラント班」。
頑張れ「植物プラント班」!