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東京都立杉並工科高等学校

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2023/04/07 校長便り

校長便り 20230406

 令和5年4月1日から杉並工科高等学校に校名が変わりました。最初の始業式を4月6日(木)春の暖かな日差しの中で行いました。

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 校長講話

 今日から令和5年度が始まります。皆さんには、年度が替わるこの節目の時、昨年の反省をもとに新たな気持ちで目標を立て、目標達成に向けて取組み、この1年充実した学校生活を送って欲しいと思います。

3年生は、最上級生として杉工を代表する学年になります。卒業した先輩たちと同様に、授業や学校行事、部活動などに存分に取り組み、杉工の新たな歴史を作り上げてください。

2年生は、中堅の学年として学校の中心となって活躍してください。明日入学してくる1年生の、よき先輩として模範となることを期待しています。

「すべては心の持ちよう」私はこの言葉を大切にしています。

何か物事が起きた時、その時の「心の持ちよう」で、その後の行動の仕方が変わることは、よくあることです。そして、「心の持ちよう」は自分でコントロールすることができるので、間違った行動をしないためには、心を平穏に保つことがとても大切です。だから、私は、何か物事が起きた時に呪文のように、「すべては心の持ちよう」と唱えることにしています。特に、心の中で、怒りや悲しみを引き起こすような時は、心をコントロールして、「心の持ちよう」を確認します。場合によっては人を傷つけたり、物を壊したりする行動に繋がりかねない時も、呪文を唱えると、その行動を回避することができます。

 この間、読んだ小説の中で、このような内容のものがありました。「主人公の女性と、女性と付き合っている男性が並んで歩いていたところ、小さな交差点の信号が赤に変わりました。前を歩いていた親子は車道の前で止まりました。隣の男性は、親子を抜かして赤信号を無視してわたっていきました。」男性の心の持ちようは、「車は来ないからわたっても大丈夫」であったと推測できます。この「心の持ちよう」からの行動は周りの人に、どのような影響を与えたでしょうか。小説では、主人公の女性はこの男性と付き合うことを辞めます。男性の行動からその人の心、人間性が見えてしまい、自分とは違うと感じたことが、別れる理由として語られていました。小説の中で語られているように、人の生き方は行動に表れます。その行動の源は「心の持ちよう」です。心をコントロールして行動を選択することは、自分の運命を良い方向へも悪い方向へも、変えることができます。「心の持ちよう」が人生を変えてくれます。「心の持ちよう」は自分で決められます。

 今日から、新年度が始まります。数日後には授業も始まり、3年生は進路活動も本格的にスタートします。時には先生から厳しいことを言われたり、うまくいかないことや、失敗したりすることもあるかもしれません。その時こそ、皆さんには、心をコントロールして、前向きに取り組むことを期待しています。前向きな取組が、将来の可能性を大きく拡げてくれるはずです。この1年が、全ての皆さんにとって、充実した年になることを願っています。