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東京都立杉並工科高等学校

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2020/08/07 校長便り

校長便り 20200807

8月7日(金)、令和2年度1学期終業式を行いました。新型コロナウイルス感染防止および酷暑による熱中症防止の観点から、放送による式を行いました。校長から以下の内容で講話を行いました。

 先日、こんなことがありました。農芸高校の生徒が定期券を落として困っていたところ、その定期券を拾った杉並工業の3年生2人が、機転を利かせて学校まで届けたそうです。農芸高校の副校長が感激して知らせてくれました。このエピソードに限らず、学校再開後、約2か月、皆さんの様子を見てきて、杉工生はさりげなく人を思いやることができる心優しい人が多いという印象を持ちました。また、誰に対してもしっかりと挨拶ができる人が多いこと、今日の大掃除のような人によっては嫌がるような作業を、誠実にコツコツと取り組むことができる人が多いことなども印象に残りました。
 今年度の企業からの求人票の数は、1000社に近いと聞いています。就職を希望する人の10倍以上の数です。企業は、挨拶ができて、何事にも誠実に取り組むことができる心優しい杉工生を必要としていることが、求人票の数からわかります。

 明日から夏休みです。16日間といつもより短くなりましたが、一人一人有意義な夏休みとなることを願っています。しかしながら、WITHコロナの生活が続く中、なんとなく疲れを感じたり、前向きな気持ちになれなかったりするときもあるかもしれません、そのような時には、4月当初、3年生2年生に進級した時、あるいは杉並工業高校に入学した時、その時に思い描いた夢や、立てた目標を今一度思いだしてください。夢や目標は、気持ちを前向きにさせ、行動を起こす原動力にもなります。
2学期に向けて短期的な目標を立てることもよいと思います。
 目標を立てるとき思い出してほしい言葉があります。
「星をつかもうと高く手を伸ばして、泥をつかむことはない」という言葉です。アメリカの有名な広告代理店の創業者であるレオ・バーネットが残したものです。この言葉は、星(夢・目標)に向かって努力を重ねる、それでも、夢・目標をつかむことはできないかもしれない。しかし、努力を続けることが無駄になることはけっして無い、その夢・目標を実現すること以上に価値あるものが得られる可能性がある。ということを言っています。「星をつかもうと高く手を伸ばして、泥をつかむことはない」この言葉を頭に置き、夏休み、志高く夢や目標に向かって行動を起こし、前向きにそして全力で取り組んでください。
 特に3年生。これからの人生を左右する大切な時です。将来の夢に近づき、卒業後の目標を達成するため、これまでにこんなに真剣に取り組んだことがないと思えるほどの頑張りを期待しています。

 8月24日には、目標に向けて、全力で取り組み、自信に満ち溢れた、笑顔の皆さんに会えることを楽しみにしています。