4週に2時間、自分の進路を1年かけてじっくりと考える、総合学科で最も特色のある授業です。内容は「コミュニケーション能力の育成」、「職業を中心とした社会の理解」、「進路研究」から構成されています。 「コミュニケーション能力の育成」では、グループワークを通じて自己理解を深め、協働学習(仲間と協力しながら、同じ目標や課題の達成を目指す)に対する積極的な姿勢を身に付けます。 「職業を中心とした社会の理解」では、講演会や調査活動を通して、自分に合った職業について、また高校卒業後の社会で求められる力などについて考えていきます。 「進路研究」では、自らの夢や希望から進路を見つめ、今後自分が何をすべきか、という課題を自覚します。1年間のまとめとして、「自分らしく生きていくこと」を想定した「マイライフプラン」を作成し、発表しています。内 容 ・新入生キャンプ ・上級学校訪問 ・進路ガイダンス ・職業人講話 ・マイライフプラン作成 等14期生の鈴木 颯太くんに2年間のマイプロジェクトについてインタビューしました。 Q :どんなテーマを設定しましたか?鈴木:「若葉台駅の駅スタンプをデザインするとどうなるか。」です。 Q :テーマ設定の理由を教えてください。鈴木:若葉台駅に常設の駅スタンプがなかったので、自分でつくってやろうと思って。 Q :どのような活動をしましたか?鈴木:題材となる若葉台らしい場所を探して、写真を撮ったり、地域の方に話を伺ったりするフィールドワークに時間を費やしまし Q :マイプロジェクトを通してどのような力が身に付きましたか?鈴木:情報収集力と表現力が身についたと思います。好きなものに対する自分のこれまで持っていた知識と経験を整理し、さらに深めることができました。駅スタンプを収集する以外に、駅スタンプのデザインや制作などこれまで関心のなかったことにも詳しくなり、駅スタンプの魅力をより強く感じるようになりました。また、コミュニケーション力も身に付きました。インタビューやスタンプ制作の際に多くの方に協力をいただきありがたかったです。そこでできたスタンプは若葉台駅に寄贈し、多くの人に喜んでもらいたいという思いが芽生えました。これまでは個人的な趣味として集めていた駅スタンプですが、マイプロジェクトを通して自分を成長させるものとなりました。 Q :今後の進路と将来の目標を教えてください。鈴木:東海大学観光学部に進学します。将来は観光系の仕事に就き、地方再生に関わりたいと思っています。ありがとうございました。鈴木くんは2020年5月にNHK Eテレで放送された「沼にハマってきいてみた」に駅スタンプについての内容で出演しました。鈴木君が制作した若葉台駅スタンプは、稲城市経済観光課に寄贈されています。ぜひ押してみてください。た。若葉台をイメージしたデザインを4パターン考えて、若葉総合高校の生徒の皆さんにアンケートを実施しました。産業社会と人間 マイプロジェクトⅠ・Ⅱ(総合的な探究の時間)マイプロジェクトとは、本校が開校以来17年間指導してきた「探究活動」の授業です。興味・関心・進路などから独自のテーマを設定し、調査・研究・制作活動を行い、論文作成やプレゼンテーションの力を身に付けます。
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